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2010年04月25日

【10.4/25】北斗星(上)●桜前線を遡って

乗車353回目●10.4/25発 上り「北斗星」 札幌→上野(B個室ソロ)


 咲き始めから満開、そして葉桜へ。
 この時期の上り列車に乗ると、車窓の風景からもそんな季節の変化をはっきりと感じ取ることができます。
 用事が重なって2週間ぶり、今月2度目の東京行き。
 前回よりも確かに北上しつつある桜前線と、僅かに延びた日の長さを改めて感じる旅になりました。


 今宵の宿は1人用B個室「ソロ」、指定された9号車はJR東日本の客車です。
 同じ「ソロ」でも5~6号車のJR北海道車両とは異なり、9号車には部屋が若干狭い分、1両あたりの定員が多い独自の車両が連結されるのが常ですが、今日は珍しくJR北海道車両と同タイプの、部屋が広くて定員が少ない車両が連結されていました。
 正直に言えば居住性はこちらの方が格段に上。
 特に天井が低くて室内で立ち上がることができない通常のJR東日本車両に比べると、立ち上がって着替えができる今日の車両は実際の空間以上にゆったりと感じられます。

 実はJR東日本にもこのタイプの「ソロ」が1両だけ在籍していたことは知っていたのですが、2年前、ダイヤ改正・減便に合わせて余剰車両として整理されてしまったものとばかり思っていました。
 基本的にはJR北海道車両と同設計ながら、木目の壁とシートの色がJR東日本のオリジナル。
 思わぬ遭遇に私自身ちょっとビックリです。


 札幌を発つ時には曇天でしたが、千歳あたりから次第に雲が途切れて夕陽が差し込んできました。
 南千歳~苫小牧間、大きな街のすぐ近くとは思えない勇払原野の風景です。


 2回目のディナータイムの予約が無かったようで、いつもより早く20時過ぎにはパブタイムが始まりました。
 せっかくなので今夜は早めに行ってみようかな?とも思ったのですが…。
 気がつけば22時頃、いつものように函館を過ぎたあたりで遅めの夕食です。
 食事の時間からオーダーまで、何度乗ってもついつい同じパターンを繰り返してしまうのですが、逆にそんなところに居心地の良さを感じてしまうのがリピーターの性のようで…。


 22時半のラストオーダーを過ぎると、ほどなく食堂車は私1人になってしまいました。
 アテンダントさんは勿論「ゆっくりして頂いて大丈夫ですよ」とは言って下さるのですが、何となく申し訳ないような気がして少々早めに席を立つことに。
 深夜まで、また早朝からのお仕事ぶりをいつも拝見しているだけに、お客さんの少ない日位は早めに休んで頂けたらとつい思ってしまいます。

 青函トンネル、竜飛海底駅を通過中。
 よく見ると新幹線のレールがもう敷設されているようです。


 翌朝は仙台手前、松島湾あたりで目が覚めました。

 仙台駅に着く少し前、車庫の隅に「北斗星」用の新型機関車「EF510」が停まっているのが見えました。
 一瞬の事で写真には撮れなかったものの、昨晩は青森の車庫にも1台停まっていたようです。
 今のところまだ営業列車を牽いてはいないようですが、まずは沿線の各現場で研修中、ということでしょうか?


 先々週はまだ咲いていないように見えた宮城・船岡の「一目千本桜」もすっかり満開。
 早朝5時20分頃、ちょうど日の出とも重なって素晴らしい瞬間に出会えました。


 桃の花が咲き誇る福島盆地。
 5時40分頃、宮城から県境を越えて峠を下るあたりです。


 安達太良山、でしょうか?
 福島を過ぎてから郡山あたりまで、よく晴れた青空に冠雪の山々が映えていました。

 元々は作品創りの為の風景取材が目的でしたが、こうして最後尾デッキに立って流れ去る風景を眺めていると、いつのまにか時間が過ぎてしまいます。
 郡山到着、そして食堂車のモーニングタイムの車内放送に急かされるように、そろそろ部屋に戻って朝の身支度を整えるとしましょう。


 GW間近とあって、逆にこの時期に旅行される方は少なかったのでしょうか?
 今回の車中はいつになく閑散。
 特に2号車のB寝台は全く人影がありませんでした。

 ちなみに2号車は通常、2人用B個室「デュエット」ですが、車両検査等の都合でしばしば「代車」のB寝台車に差し替えられます。
 この場合、私の経験から察すると寝台券は1号車(禁煙車)、11号車(喫煙車)から優先的に販売されるらしく、2号車(喫煙車)はいつも他の車両よりも空席が多いように見受けられます。
 「代車」の連結予定はJR時刻表の「編成表」欄に掲載されていますから、興味のある方は購入時に「2号車」を指定してみるのも宜しいかも知れませんね。


 郡山~宇都宮間、白河駅のすぐ裏手に見える白河小峰城。
 こちらの桜も今が満開のようです。


 南東北から北関東へと進むにつれて、緑はより濃く、桜も次第に葉桜へと変わってきました。
 車窓を泳ぐ立派な鯉のぼり。
 こどもの日ももうすぐです。


 田植え間近の水田地帯。
 春らしい、清々しい風景です。


 東京の桜の名所、王子の飛鳥山公園。
 先々週はまだ残っていた花はすっかり消えて萌黄色に姿を変えていました。

 今年は異常な低温続き…とニュースで訊いてはいましたが、それでもさすがに北海道よりは随分暖かいようです。
 終着・上野駅のホームに降りると、迷いながらも札幌から着てきた薄手のコートが少し重く感じられました。


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)

>>道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した300回~」も公開中!併せて御覧下さい。(PC)



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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 17:12 │北斗星乗車記

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