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2013年03月13日

【13.3/13】北斗星(下)●25周年は新刊と共に

乗車424回目●13.3/13発 下り「北斗星」 上野→札幌(B個室ソロ)


 この日、3月13日は「北斗星」開業25周年の記念の日。
 10周年、20周年、そして昨年24周年の時も乗っていましたが、とりわけ今回は感慨深いものがあります。
 節目の日の列車に、自ら「北斗星」のイラスト・記事を手掛けた新刊を手に乗ることができたという幸運…。
 集大成…などと言うにはまだまだ早過ぎますが、絵描きになって良かった!と少しだけ思えた瞬間です。



 昨年暮からお手伝いさせて頂いてきたJTBの交通ムック「今こそ乗りたい寝台列車の旅」
 ちょうど東京滞在中に刷り上がったとの報を受けて、早速版元を訪ねて見本誌を受け取ってきました。

 私が担当させて頂いたのは「旅する前に知っておきたい!寝台列車のヒミツ」と題するコラム欄。
 熱心なファンの方には周知のネタばかりかとは思いますが、上下列車で異なる走行ルートの謎や、途中二度も進行方向が変わる理由、それに北海道新幹線開業後の青函トンネルの使われ方などを極々簡単に整理して、描きおろしイラストと共に紹介させて頂きました。
 その他、「北斗星」の乗車記、走行ルートマップのページに掲載されている駅や車内の写真も色々提供させて頂きました。
 誌面には一枚毎の撮影者名は記されてはいませんが、実は「北斗星」のページに関しては結構な枚数が私の撮影です。

 ところで今宵のパブタイム。
 節目の便という割には随分静かな車中でした。
 お気に入りの煮込みハンバーグセット加えて、食後にはアイスクリームを追加注文。
 本当はアイスクリームはファイターズが勝った晩だけのお約束ですが、やっぱり今夜だけは特別です♪


 敢えて昔風に言うならば「北斗星2号」と「北斗星5号」…でしょうか?
 手元の時計で2時20分頃、いつもより若干遅れて上り列車とすれ違いました。


 目が覚めると既に北海道。
 津軽海峡の海岸線を少し離れて、上磯のセメント工場が見えるあたりでした。
 青函トンネル工事たけなわの頃は、この工場からも大量の資材が送り出されていたのでしょうか?


 函館発車後、ほどなく通過する五稜郭の車両基地の構内には、新幹線開業後の青函トンネル区間で使われるJR貨物の新型電気機関車「EH800」が停まっているのが見えました。
 つい最近、最初の1台がプロトタイプ機として落成し、今は本格増備に向けての試験が行われているそうです。

 「新幹線開業後は架線電圧が変わる為、現在の津軽海峡線用の電気機関車『ED79』は走ること自体できなくなってしまいます。仮に『北斗星』を走らせ続けるとしたらJR貨物から『EH800』を借用するか、JR北海道自ら同等の機関車を購入しなければならず…」と、そんなコラムを新刊にも載せて頂いたばかりでしたが、こうして実車を目の当たりにすると、まだまだ先だと思っていた新幹線開業がもうすぐそこまで来ているんだなぁ…と、少々複雑な思いに駆られます。


 今朝の大沼国定公園。
 小沼の湖面は凍結し、駒ヶ岳の上の方には少しだけ雲が掛かってしまいました。

 「これから列車は駒ヶ岳の裾を走って参ります…」
 このあたりで車窓案内の放送が入るのはよくあることですが、今日の車掌さんは更に続けて、「駒ヶ岳には2つの頂きがあり右の方が山頂、元々は富士山のような形でしたが噴火で崩落して現在のような形になりました。最近では昭和4年の大噴火、平成12年に小噴火があり、現在も微量ですが噴火活動を続けています…」云々と、いつもよりも随分長めに詳しく説明して下さいました。


 その後しばらく車窓には駒ヶ岳の美しい姿が楽しめましたが、姫川駅を通過するあたりから急に雪が降り出して、ほどなく山も視界からすっかり消えてしまいました。


 「右手に見えている海は内浦湾、別名噴火湾です…」
 森を過ぎてからも丁寧な車窓案内は続きました。

 落部駅でしばらく停車。
 やがて、いつもより若干遅れて現れた「スーパー北斗1号」がゆっくりと通過していきました。、
 後を追うように「北斗星」も動き出すと、ほどなく「只今、8分ほどの遅れで運転しております…」と車内放送が流れました。


 長万部を過ぎ、洞爺に近付く頃には再び青空が広がってきました。
 まだまだ雪景色とはいえ、3月も半ばになると陽射しには心なしか春の気配も感じます。


 節目の便では何か記念の品を買い求めるのがお約束ですが、革製キーホルダーも、懐中時計も、既にあらかた購入済み。
 さて何を買おうかなぁ…と悩んだ末、車内販売品ではありませんが、タイミングよく新発売になったこんなものを乗車前に都内で買って帰ることにしました。
 北海道内で「北斗星」を牽くディーゼル機関車「DD51」の模型。
 それも一般的なNゲージではなく、更に小さなサイズの「Zゲージ」という規格の製品です。

 「北斗星」が走り始めた25年前を振り返れば、Zゲージの模型と言えば西ドイツ(当時)製の高価な製品が僅かに流通していた程度で、勿論、日本型の製品などは皆無でした。
 それが今では手頃な値段で、こうしてZゲージで「北斗星」まで楽しめるようになろうとは…。
 つくづく時代の流れを感じてしまいます。


 振り返ると実際の日数以上に長旅だったような気がしてしまいます。
 5分ほどの遅延で終点・札幌到着。
 東京では20度を超える日もあったのに、ようやく戻ってきた札幌は今日も激しい吹雪でした。


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)
>>道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した400回~」も公開中!併せて御覧下さい。(PC)




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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 19:03 │北斗星乗車記

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