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2014年11月26日

【14.1/18】北斗星(下)●土曜日の下り列車

乗車441回目●14.1/18発 下り「北斗星」 上野→札幌(B個室ソロ)


 フリーランスの特権で極力週末を避けるようにはしているつもりなんですが、それでもなぜか旅程が週末に重なってしまうこともよくあります。
 前回、昨年暮のクリスマス3連休の下り列車が大変な混雑ぶりだっただけに、今日もどうなることかと戦々恐々だったのですが、いざ乗ってみると車内は意外なほどひっそりとした雰囲気でした。
 とは言え、覘いてみるとディナーのテーブルは満席、いつもはお弁当やお土産品を並べている一番厨房寄りの2人席までディナー客で埋まっていましたから、決してガラガラというわけでもないようです。
 乗車率と言う意味での混み具合と、食堂車やロビーで感じる賑わい感は必ずしも比例しないのが面白いところで、こればかりは何度乗ってもなかなか分からないものです。



 大宮を出てほどなく、車窓左手に広がる車両工場の構内に1両だけ寝台車が見えました。
 「北斗星」の11号車、でしょうか?


 発車後まずは車内販売の「グランシャリオ弁当」で小腹を満たして、パブタイムの食堂車は軽めの夜食で済ませるのが最近の下り列車でのパターンです。


 黒磯を過ぎると街の明かりも少なくなって、カーブに差し掛かるたびに機関車の前照灯や前の客車の窓明かりが部屋の窓にも綺麗に浮かびます。
 この夜は月もよく見えていました。


 郡山での磐越東線との同時発車。
 この日は向こうのお客さんの表情まで分かるほど、ピッタリ真横に並んで発車していきました。


 郡山を過ぎたところでパブタイムの食堂車へ。
 お気に入りのピッツァ・マルゲリータはパリッとした薄手の生地で、お腹一杯というよりも夜食に丁度良い位のボリュームです。


 盛岡を過ぎてしばらくしたところで上り「カシオペア」とすれ違い。


 続いて上り「北斗星」も。
 パンタグラフの激しいスパークが印象的でした。


 北上するにつれて外は本格的に吹雪いてきたようです。
 デッキの中にまで吹き込む雪も、冬の汽車旅の風物詩です。


 青森駅での機関車交換を見届けようと最後尾1号車のデッキに出てみると、列車が巻き上げた雪がすっかり窓を塞いでしまってまるで前も見えない状態。
 それでも僅かな隙間を見つけてカメラを向けてみたら、意外と面白い画が撮れました。


 実はこんな状態でした(笑)。
 冬場の旅ではよくあることですが、最後尾からの眺めを期待して観に行くとガッカリさせられることもしばしばです。


 海峡線に入り、津軽今別駅を通過。
 暗闇の中、構内では新幹線駅の工事が進められているようでした。


 青函トンネルに入ったあたりで横になり、目が覚めるともう函館に着くところでした。
 ホームに降りて機関車交換を観に行くと、まだ明けきらぬ空に白い月が浮かんでいました。


 函館を過ぎると次第に空が明るくなってきました。
 ピンク色の朝焼け空に丸い月、パステル画のような風景でした。


 おなじみ大沼国定公園、小沼湖畔のビューポイント。
 突然激しく雪が降りだし、駒ヶ岳どころかそこに湖があることすら分からない位でした。


 穏やかな噴火湾。


 落部駅で後続特急「スーパー北斗1号」の通過待ち。
 普段は人影のない駅ですが、この日は何人かの方々が上りホームから列車にカメラを向けているのが見えました。


 八雲の手前、前年8月17日の大雨による貨物列車脱線事故の現場では今も工事が続けられていました。
 線路の復旧に留まらず、水路の整備など本格的な対策が施されるそうです。
 列車は最徐行で通過していきます。


 多少荒れたのは大沼国定公園のあたりだけで、その後はすっかり良い天気に恵まれました。


 数分遅延でほぼ順調に走り続けていましたが、洞爺の手前で突然の信号待ち。
 その後、いつもと違うホームに入ったので何だろうと思っていたら、ほどなく後続の貨物列車がやってきて、そのまま追い抜いて行ってしまいました。
 機関車の保安機器不具合…と言うと、やはりATSの故障でしょうか?
 このまま洞爺でしばらく停車し、安全確保要員の到着を待って発車するとの車内放送が流れました。


 安全確保要員が「北斗84号」で到着したら発車します…とのアナウンス。
 どういう手配で、どこから駆け付けてきて下さったのかは分かりませんが、「北斗84号」の発車を見送ると、数分ほどで「北斗星」もゆっくりと動きだしました。
 結局、洞爺発車は30分ほどの遅延に。
 機関車不具合ともなると相当時間が掛かるだろうと覚悟はしていたのですが、思ったよりも随分早い運転再開となりました。


 有珠山、昭和新山が見えるとまもなく伊達紋別。


 伊達紋別を過ぎてからモーニングタイムの食堂車に行くと、先客は3人ほど。
 皆さんほどなく食事を終えて席を立たれたので、すぐに貸切状態になってしまいました。

 東室蘭を過ぎた後、右手に見える貨物会社の車両基地には、今となっては懐かしい赤い凸型のディーゼル機関車「DD51」の姿がありました。
 色は違えど「北斗星」を牽いているのと同型の機関車ですが、向こうでは新型機関車に押されてすっかり絶滅危惧種になってしまったようです。


 樽前山と牧場の風景、今回も馬に会えました。


 苫小牧名物、製紙工場の大煙突。
 晴れ渡った空に線を描くように白い煙が流れていました。


 30分少々の遅延で終点・札幌に到着。
 ちょうど構内の端の方から、この列車を牽いているのと同じ「DD51」が1両だけ、客車も牽かずに苗穂方面に走り去っていくのが見えました。

 多少の遅延はありましたが、むしろ遅延のおかげで見ることができた貴重なシーンも沢山ありました。
 往復共に成果大、いつになく手応えのある新年最初の「北斗星」の旅でした。


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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 13:19 │北斗星乗車記

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