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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景

2013年10月31日

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景

乗車436回目●13.10/31発 上り「北斗星」 札幌→上野(B個室ソロ)

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 ひと月ぶりの「北斗星」ですが、間に往復飛行機利用の本州出張を挟んだので気分的には随分久々のような気がします。
 久々と言えば、今夜乗務されているアテンダントさん。
 「確か最後にお会いしたのは、周作さんが『北斗星』4連泊で青森に行かれたって仰ってた時ですよね!?」と言われましたから、どうやらもう2年近くもご無沙汰だったようです。
 恐らくコックさんやアテンダントさんが同じ列車に乗務されるのは単純計算でも数日に一度、車掌さんになるとひと月に一度とか、ふた月に一度とか伺いますから、リピーターとはいえそう度々お目にかかれるものではありません。
 一期一会…と言葉にするといささか使い古された感もありますが、時々その言葉の意味がずっしりと感じられたりもします。


【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 星空と夜景が綺麗な夜でした。
 車窓から写真に撮るのはなかなか難しいのですが、今回はそこそこ良い雰囲気に撮れた気がします。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 パブタイムの食堂車は結構賑わっていましたが、食後のコーヒーを頂く頃にはだいぶ閑散としてきました。
 最後の一人になってしまうと何となく申し訳ないので、他のテーブルの様子も窺いつつそろそろ席を立とうとすると、ちょうど青函トンネル最深部の青い光が流れ去っていきました。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 深夜の青森到着前、車窓に広がる車両基地の構内には、電気機関車がブルートレインの客車を従えて、何やら発車準備を整えているような雰囲気で停まっているのが見えました。
 「あけぼの」でも「はまなす」でもないこの時間帯、普段は見られない珍しい光景です。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 青森を過ぎてすぐに床に就いて、目が覚めると福島停車中でした。
 いつも「北斗星」に乗るとついつい意識が取材的になって、結局殆ど寝る暇もなくなってしまうのが常ですが、今回ばかりは出張続きで疲れが溜まっていたのか、いつになく熟睡してしまいました。
 終点・上野までの道中、今朝はいつもより少しゆっくり、まったりと過ごすことにします。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 郡山が近付く頃、田園風景の向こうから朝陽が昇りはじめました。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 郡山発車後、車窓左手に見える車両工場の構内には、春頃まで常磐線の「スーパーひたち」に使われていた特急電車が置かれていました。
 いつも廃車になった古い車両の解体作業が行われている場所です。
 今見ても古さを感じさせない斬新なデザインの電車ですが、考えてみれば既にデビューから四半世紀…もう引退しても不思議ではない時期なんだと思うとちょっと複雑な心境です。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 同じ車両工場の構内には、それとは別に綺麗に整備された「スーパーひたち」の姿もありました。
 よく見ると窓の下にはオレンジ色のラインが追加されています。
 巷では色々噂は流れているようですが、どうやらあの車両は第二の職場を見つけることができたようです。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 白河手前で那須連山が見えてきました。
 稲の刈取りもすっかり終わり、車窓は穏やかな晩秋の風景です。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 終点・上野到着前、尾久駅の構内にもう一本の「北斗星」が停まっているのが見えました。
 気になるので後で様子見に行ってみることにします。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 今回は定刻通り、終点・上野には9時38分到着。
 ほどなく隣のホームには高崎線方面からの特急列車が入ってきました。
 この電車も国鉄時代の製造で車齢30年超、そろそろ引退も囁かれているようですから、「北斗星」との顔合わせもいずれは貴重な記録になりそうです。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 さて、尾久駅に戻ってみると、件の「北斗星」客車の先頭には青い電気機関車が繋がれていました。
 これまでにも何度か見たことがありますが、どうやら運転士さんのハンドル訓練用の試運転列車のようです。
 詳しい時刻や運転予定は分かりませんが、「北斗星」の車窓からここに停まっている寝台車が見えた時にはその後運転されることが多いような気がします。
 何本か普通列車をやり過ごした後、試運転列車はゆっくりと大宮方面へと発車していきました。
 今はなき寝台急行「銀河」を思い出すような、懐かしい雰囲気の列車に出会えてちょっと嬉しくなりました。

【13.10/31】北斗星(上)●久々の再会、久々の風景
 ところで翌11月2日、東京駅から何年ぶりかのブルートレインが出ると訊いて、札幌に戻る前に少しだけ覘きに行ってみることにしました。
 団体専用・この日限りの臨時寝台急行「天の川号」…東京発、上越線経由の秋田行きという、ちょっと珍しい経路です。
 案の定、ホーム上は大変な賑わいでしたが、少し離れて眺めていると、まるで遠い昔の夜行列車全盛期に戻ったような気分になりました。
 ちなみに前々夜、青森の車両基地に停まっていたのはどうやらこの列車だったようです。

 実を言えば東京発のブルートレインには数えるほどしか乗る機会は無かったのですが、それよりも東京で会社勤めをしていた頃、残業帰りにこのホームにフラッと立ち寄っては、既に数えるほどにまで減ってしまっていた夜行列車を見送っていたのを思い出します。
 そういえば、あの頃はまだ「はやぶさ」も新幹線じゃなくてブルートレインだったんですよね。


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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 17:12 │北斗星乗車記

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