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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに

2013年12月21日

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに

乗車439回目●13.12/21発 下り「北斗星」 上野→札幌(B個室ソロ)

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 奇しくも前日、寝台特急「あけぼの」の定期運行終了・臨時列車化が正式発表されました。
 来年、平成26年3月のダイヤ改正以降は、定期列車としては「北斗星」が唯一の、最後のプルートレインということになります。
 列車を取り巻く環境も、乗る人々の想いも、これから少しずつ変わっていくことになるのでしょう。
 まもなく26周年を迎える「北斗星」、いよいよ大きな節目を迎えつつあるのかな…という気がしています。
 年内最後の「北斗星」乗車、発車前の上野駅には昔懐かしい色の特急電車が停まっていました。


【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 平日の上り列車とあって往路は静かな車中でしたが、復路の今夜はクリスマス前の三連休初日。
 ディナーのテーブルも満席の様子で、かなり賑やかな旅になりそうです

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 万が一にも食事にありつけなくなってしまったら大変と、早めに車内販売の「グランシャリオ弁当」を確保しておきました。
 軽めのお弁当なので、パブタイムになったら改めて食堂車で何か夜食を頂くつもりです。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 ロビーも満席、シャワールームも今夜分は予約一杯だったので、早々に部屋に籠ってまったりと過ごすことに。
 明かりを落とすと車窓には月が綺麗に浮かびました。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 パブタイムの食堂車もきっと混みそうだと、少し早目に出向いたつもりだったのですが…オープン十数分前で既にこの行列!
 これほどの混雑はちょっと記憶にありません。
 それでも幸い一人旅だったので、たまたま一席だけ空いていたテーブルにすぐに相席させて頂くことができたのですが、時間内に席につけず結局利用を諦めざるを得なかった方々も多かったようです。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 相席させて頂いた方のお話では、今日は「三連休乗車券」なるお得なきっぷの利用可能日なんだとか。
 その名の通り三連休限定ながら、JR東日本全線とエリア内の一部私鉄、それにJR北海道の函館・江差までの区間が格安で乗り放題。
 更に寝台券を別に用意すれば「北斗星」にも乗ることができるので、ゆえに今夜の列車はこれほど混み合っていたようです。

 思い描いていたクリスマスの旅の雰囲気とは少々違うものになってしまいましたが、それでもこんな盛況ぶりも「北斗星」の歴史の一部…と解釈すれば、やっぱり見ておけて良かったのかな?とも思います。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 「ドアが開くまで4~5秒ほどお待ち下さい。戸袋に手を引き込まれないようご注意下さい。怪我をされた方がおられます…」
 6分遅れでの函館到着を伝える車内放送の最後にそんな注意が添えられました。
 機関車交換の作業を見ようとホームに駆け降りて行かれるお客さんも多いだけに、車掌さんも神経を遣われているようです。
 少し遅れて様子見に行ってみると、やはり列車先頭はカメラを構えた方々で大変な賑わいでした。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 そろそろ森駅が近付く頃、駒ヶ岳の向こうから朝陽が差し込んできました。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 森駅を過ぎ、噴火湾の朝陽を楽しんでいたのも束の間、短いトンネルを一本抜けると突然車窓が雪景色に変わってしまいました。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 「グッズ販売にお伺いする予定でしたが、函館到着前に車掌室までお求めに来られたお客様がおります為、残りは小型のキーホルダー1個だけとなっております…」
 革製のキーホルダーや小銭入れ、懐中時計など、道内で車掌さんが販売されるオリジナルグッズはすっかりお馴染みの人気商品ですが、最近では徐々に入手難になりつつあるような気もします。
 もし欲しいものがあれば、見かけた時に早めに入手しておいたほうが良さそうですね。

 八雲、長万部を過ぎるまで垂れ込めていた雪雲は、洞爺に着く頃にはすっかり消えていました。
 穏やかな海に浮かぶ小さな漁船、何を採っているのでしょう?

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 そろそろ伊達紋別に近付く頃、見上げると白鳥の群れがしばらく列車に添って飛んでいました。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 伊達紋別では上り臨時特急「北斗84号」と行き違い。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 函館で降りた方も多かったのか、伊達紋別を過ぎてから訪れたモーニングタイムの食堂車は思いのほか空いていました。
 函館は薄曇り、駒ヶ岳あたりで晴れ間が覗くも森を過ぎると雪雲に覆われ、洞爺からはずっと気持ちの良い青空…。
 噴火湾を囲む地形のイタズラか、いつもの事ながら変化の激しい空模様です。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 冠雪の樽前山、今月上旬に通った時よりも白い部分が幾分拡がったような気がします。

【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
 苫小牧あたりまでの青空から一転、札幌に着く頃には前も見えないほどの猛吹雪になっていました。
 僅かな距離とは言え、成程、確かに太平洋側から日本海側に抜けたんだな…と実感します。
 11時31分、16分遅延で終点・札幌到着。
 年季の入った青い車体の貫録には、やっぱり雪化粧が一番似合いますね。


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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 19:03 │北斗星乗車記

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