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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【13.12/19】北斗星(上)●クリスマス前の大遅延

2013年12月19日

【13.12/19】北斗星(上)●クリスマス前の大遅延

乗車438回目●13.12/19発 上り「北斗星」 札幌→上野(B個室ソロ)


 考えてみれば11月1日の「ダイヤ変更」以降、上り列車に乗るのは今回が初めてです。
 「北斗星」自体には特に大きな変更はないようですが、すれ違い列車との遭遇地点が今までとは違っていたり、意外なところで一時停車があったり…気に留めるほどのことでもないのですが、なまじ乗り慣れていただけに、何となく今までとは違う雰囲気にも感じます。
 そんなちょっとした風景の変化を、クリスマスシーズンならではの車内の雰囲気と共にしっかり記録しておこうと意気込んで臨んだのですが、いざ蓋を開けれみればよもやの大遅延!
 でも、そのおかげで思いがけず沢山の貴重な光景に出会えたのですから、むしろ今回はツキがあったと言うべきかも知れませんね。



 車内販売のワゴンに見つけてついつい買ってしまいました。
 新商品「ヘッドマークストラップ」500円也。
 ちなみに裏面は「カシオペア」です。


 相次ぐ車両火災などのトラブルを受けて、特急列車の減便・減速によってメンテナンス体制の強化を図った11月のダイヤ変更。
 安全の為とはいえ大幅なサービスダウンを伴うものだけに、「ダイヤ改正」ではなく「変更」という言葉でリリースされていたようです。

 すれ違う列車をチェックしてみると、やはり減速の影響か、遭遇地点が少しずつ函館寄りにシフトしているような気がします。
 以前、北広島を過ぎたあたりですれ違っていた臨時特急「北斗91号」は若干繰り下がって南千歳到着間際に。
 そして伊達紋別で行き違いの待ち合わせをしていた「北斗17号」は運休となり、代わりに設定された臨時特急「北斗97号」が、伊達紋別発車後数分ほどのところでゆっくりとすれ違っていきました。


 確か満月は数日前だったでしょうか?
 雲の切れ間から時折差し込む月の光が車窓の噴火湾に白く映っていました。


 ダイヤ変更によるものか、それともたまたまダイヤが乱れていただけなのかは分かりませんが、今夜は大沼駅で一旦停車。
 やがて函館方から下り普通列車がやってくると、入れ違うように再び動き出しました。


 私もまだきちんと確認していなかったのですが、今回は津軽海峡線のダイヤは特に変更されなかったのでしょうか?
 函館停車中、隣のホームには今まで通り、新青森からの特急「スーパー白鳥33号」が入ってきました。


 青函トンネルの本州側、津軽今別駅を通過中。
 北海道新幹線工事の関係で、構内の線路配置も、ホームの位置もいつのまにか随分変わってしまっていたようです。


 まっすぐ伸びる新幹線の高架橋から大きく左に分かれると新中小国信号場。
 これもダイヤ変更によるものか、今回限りかは分かりませんが、数分ほど停車して下り貨物列車をやり過ごしました。


 道内列車の安全対策としてのダイヤ変更ですから、本州側に影響が及んでいることはないでしょう。
 以前と比べると青森時点で約10分ほど遅れているようですが、恐らくは単なる遅延だろうと思います。

 青森を出て数分ほど。
 多くの貨物列車が集う深夜の東青森駅の構内には、しばらく前まで「北斗星」を牽いていた電気機関車「EF510」の仲間の姿がありました。
 平成22年夏から本州内で「北斗星」「カシオペア」を牽いてきた全15両の「EF510」ですが、今年3月、本業である寝台特急運用の合間に請け負っていた首都圏の貨物運用から撤退。
 余剰となった一部車両がJR貨物に移籍して、日本海側ルートで活躍を始めたそうです。
 車体側面の大きな流星マークは消されたものの、塗装は「北斗星」時代からの青色のまま。
 そして青森信号場~東青森駅間の僅かな距離ですが、今でも「北斗星」と同じ線路を走っていることになります。
 新天地での活躍を頼もしく思いつつも、すっかり遠くに行ってしまった仲間の姿を見るとちょっと複雑な気持ちになります。


 「停電の為、しばらく停車致します…」
 朝一番の車内放送で定刻通りと聞いて安心したのも束の間、6時38分、郡山に着いたところで突然足止めされてしまいました。
 倒木により架線が切れて白河~黒田原間が不通、復旧には相当時間が掛かる見込みとの事。
 どうやら昨晩からかなり荒れていたらしく、福島あたりで目覚めてから車窓はずっと本格的な雪景色です。


 とりあえず食堂車を訪れて、ゆっくり朝食を済ませて、食後の紅茶を頂いてもまだ動く気配はありません。
 「お急ぎの方、今日中に確実に東京まで行かれたい方は、8時18分発の『やまびこ122号』に振替輸送を致します…」
 車掌さんの放送にも長期戦覚悟の空気が漂います。


 もとより私は振替輸送があったとしてもこのまま「北斗星」に乗り続けるつもりでしたが、ほどなく8時30分、「間もなく発車します!」との車内放送が。
 それも現場の皆さんが復旧に向けて必死の努力をして下さっているお陰なんですが、こういう時、まぁ当分動かないだろうと高を括って構えていると、突然運転再開の報が届いてビックリすることはよくあります。

 8時33分、1時間54分遅れで郡山を出た後も、矢吹、白河と繰り返し臨時停車。
 まだ前に列車が詰まっているのでしょうか?
 遅れを徐々に拡げつつも、少しずつ先を目指して進んでいきます。


 不通になっていた白河~黒田原間の県境付近はやはり重そうな雪が結構積もっていましたが、栃木県に入るとほどなく雪は消えてなくなり、列車もようやく順調な足どりに戻りました。

 黒磯には下り貨物列車が2本ほど、運転再開を待っているのが見えました。
 宇都宮には11時45分、3時間35分遅れでの到着です。


 雨に煙る車窓に一瞬、気になるものが見えたような…!?
 大遅延で今日の予定も流れてしまったので、時間つぶしも兼ねて後で様子見に行ってみようと思います。


 大宮駅の構内にさしかかると、隣には高崎線方面からの特急「草津2号」がちょうど並んで入ってきました。
 この先上野まで同じ線路を走っていく列車です。

 13時06分、大宮発車。
 定時なら向こうの発車時刻ですが、今日は「北斗星」に先を譲ってくれたようです。
 「北斗星」の大宮発車は通常9時12分。
 12月14日発の便からは冬季限定の減速運転で9時34分発に繰り下がっていますが、それと比べても更に3時間半以上の遅延です。


 終点・上野には13時33分、実に3時間38分遅延での到着となりました。
 これだけ遅れてしまうと到着後の予定は当然全てキャンセルですが、「北斗星」自体の取材と思えば充分過ぎるほどの大収穫です。
 勿論、特急券は払い戻したりはせずに記念に取っておくことにします(笑)。


 やっぱりそうでした!
 大宮手前で「北斗星」の車窓から煙が見えたような気がしたのですが、案の定、車両工場の試運転線では蒸気機関車の試運転が繰り返されていました。
 ちなみにこの試運転線、鉄道博物館のすぐ脇に敷設されているので、運が良ければまるで博物館のアトラクションのように間近でこんな光景を見ることができます。

 動いていたのは、平成26年から盛岡地区で運行予定の「SL銀河」用として復元された「C58 239」。
 つい先日、初めてボイラーに火が入れられたばかりだそうですから、まさにようやく動けるようになったばかり、ほぼ初披露と言って良い位のタイミングだったようです。
 「北斗星」で大遅延に巻き込まれると、思わぬご褒美がついてくる…こういう妙な幸運?に今まで何度も遭ってきた気がします。


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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 17:12 │北斗星乗車記

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