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2010年03月25日
【10.3/13】北斗星(上)●開業22周年記念日に…。
乗車350回目●10.3/13発 上り「北斗星」 札幌→上野(A個室ツインデラックス)
私にとってちょうど350回目の「北斗星」乗車。
それが運行開始22周年の節目の日というのも不思議な因果を感じてしまいます。
せっかくなので何か想い出に残ることを…と、まだ一度も乗った事の無い2人用A個室「ツインデラックス」を初めて使ってみることにしました。
今回は殆どプライベート、久しぶりにカミサンを連れての上京です。
私にとってちょうど350回目の「北斗星」乗車。
それが運行開始22周年の節目の日というのも不思議な因果を感じてしまいます。
せっかくなので何か想い出に残ることを…と、まだ一度も乗った事の無い2人用A個室「ツインデラックス」を初めて使ってみることにしました。
今回は殆どプライベート、久しぶりにカミサンを連れての上京です。
作りつけの上段ベッドとソファー兼用の下段ベッド。
入線時にはきちんとベッドメークされた状態でしたが、寝るにはまだ早いのでソファーに直してしまいました。
下段のマットレスを90度起こすと背もたれが現れる仕組みです。
さすがに同じ2人部屋でも、B個室「デュエット」よりも広々とした造り。
特に天井方向の開放感はなかなかの魅力です。
また、同料金の「カシオペアツイン」と比べてもゆったりとした印象を受けるのは、やはり個室内の専用トイレが設けられていないからでしょう。
このあたりは各々の感じ方ではありますが、たとえトイレは共用でも居住空間にゆとりがある方が私の好みには合っているようです。
>>「ツインデラックス」については道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した300回~」(※PC用) の方で詳しくご紹介させて頂きました。どうぞ併せて御覧下さい。
ディナータイム1回目、ほぼ満席の盛況ぶりでした。
週末、土曜の上り列車はやはり結構賑わうようですね。
シャワーカードの読み取り装置が新しいものに替わっていました。
今までのものは恐らく開業当初からのものだったでしょうか?
最近ではしばしばカード詰まりを起こしていたので、そろそろ寿命だったようです。
機械は新しくなったものの使用方法は基本的に変わらず。
シャワー本体やドライヤー等もそのままです。
「スミマセン、専用のものが切れてしまいまして…」と、今日はカシオペア用のシャワーカードを渡されました。
私的にはこういう珍しいものはむしろ大歓迎です♪
外は強風、伊達紋別あたりからは雪も激しくなってきました。
今のところは数分程度の遅延ですが、先が少々心配です…。
一緒に「カシオペア」に乗った時にケーキセットだけは頂いた事がありますが、パブタイムに食事をするのはカミサンにとって初めての体験。
せっかくなのでゆっくり楽しませてあげようと、早めに並んでオープンと同時にテーブルにつきました。
まっさらなテーブルに「ハの字」に揃えて並べられたメニュー。
この置き方は恐らく今日の乗務員さんの個性だと思いますが、いつもは大抵、遅めの時間にお邪魔する私には、オープン直後の整然とした様子が実に清々しく感じられました。
せっかくの22周年&乗車350回の想い出にと、これまであまり頂いた事の無いビーフシチューを頼んでみました。
全く同じレシピなのかは判りませんが、そういえばビーフシチューは開業当初からメニューに載っていたはずです。
柔らかく煮込まれた肉が実に美味しかったです♪
食後にケーキも頂きたかったのですが、カミサンがもう満腹だと言い出したので今日は断念。
そのかわりにコーヒーを2杯、ゆっくり寛がせて頂きました。
今夜も青森信号場での機関車交換を見届けてからの就寝です。
「昨夜の強風と、先行の『カシオペア』の機関車空転の為、70分ほど遅れております…」と朝一番の車内放送。
節目の列車で遅れに巻き込まれるのも、まぁ、私らしくて良いかも知れませんね。
外は良い天気です。
昨晩少々食べ過ぎたのか、カミサンがまだ腹が減らないと言うので、朝の食堂車は飲み物だけで失礼しました。
ちなみに「ツインデラックス」は朝刊のルームサービス付き。
配達前にこちらに来てしまったので、アテンダントさんが気を利かせてテーブルに持ってきてくれました。
北海道はまだ吹雪、関東地方はすっかり春の風景です。
終着上野のすぐ手前、尾久の車庫を通過する時、昨日着の便を最後に廃止された寝台特急「北陸」の客車たちが見えました。
こちらは「北陸」廃止で御役御免の機関車たち、でしょうか?
いつも活気溢れる「北斗星」にばかり乗っているとなかなか実感がわきませんが、昔ながらの夜汽車の旅はいよいよ遠い存在になりつつあるようですね。
多少なりとも挽回したようで、約50分遅れで上野到着。
やはり大幅遅延の「カシオペア」が、入れ替わるように隣のホームから車庫へと回送されていきました。
そういえば、昨日のダイヤ改正から新型機関車「EF510」に置き換わるのでは?との噂もあったようですが、今日のところは「北斗星」も「カシオペア」も在来型の機関車でした。
乗車299回目は開業20周年記念日の上り「北斗星2号」。
300回目はその翌日、ダイヤ改正で減便・廃止となる最後の下り「北斗星1号」でした。
本音を言えば、あの日でもう「北斗星」とはひと区切りかな?とも思っていたのですが、気がつけばそれから更に2年間で50回、むしろ今まで以上に深く濃密な想い出を刻むことができたような気がしています。
北海道が好きになったのも、その北海道に移住してしまったのも、会社を辞めて絵描きになったのも、全てはこの列車がきっかけでした。
今回連れてきたカミサンとも、実は「北斗星」を介しての遠距離恋愛の末に結ばれた…という話はあまり語った事は無かったかも知れませんが、ともかくこの列車との出逢いが無かったら、私の人生、全く違うものになっていたのは間違いありません。
大袈裟でなく、もはや私の人生の一部、と言ってしまっても良いでしょう。
これからも1便1便、この列車との想い出を大切に積み重ねていけたらと思っています。
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)
>>道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した300回~」も公開中!併せて御覧下さい。(PC)
【14.2/25】北斗星(下)●明けの明星
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【13.12/19】北斗星(上)●クリスマス前の大遅延
【13.12/2】北斗星(下)●一夜限りの「ゆうづる」と
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 04:33
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