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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【09.1/31】北斗星(上)●大雪・強風で遅延4時間超!

2009年01月31日

【09.1/31】北斗星(上)●大雪・強風で遅延4時間超!

325回目●09.1/31発 上り「北斗星」 札幌→上野(B寝台下段)


 汽車が停まる気配にふと目をを覚まし、耳馴れないエンジンの音に気付いてカーテンを開けてみると隣には「カシオペア」が停まっていました。
 札幌発車は我らが「北斗星」の1時間前、勿論普段なら途中で並ぶ事など有り得ない列車です。
 出発前の天気予報によれば、低気圧の発達により東北地方は大雪、関東では強風が明朝まで続く見込みとか。
 どうやら長期戦になりそうです。


 駅名標を見るまでもなくホームの雰囲気から盛岡と判りました。
 時計を見れば午前3時、少なくとも「カシオペア」は随分前から停まっているようです。
 時間が時間だけに車内放送などもなく、詳しい状況は判りませんが…まぁ、これも良い旅の想い出でしょう。
 4時になってようやく「カシオペア」が発車。
 後を追うように4時10分、「北斗星」も動きだしました。


 4時45分、北上停車。
 隣に見慣れない貨物列車が停まっていました。
 定刻ならそろそろ仙台に着く頃。
 荷物をまとめ、コートを羽織って廊下に出てきた乗客たちが、駅名標を見ては溜息をついて寝台に戻っていきます。


 5時22分、一ノ関停車。
 普段は乗客の乗り降りを扱わない駅ですが、大幅遅延に絡んで何か特別な事情があったのでしょう、乗客一組が駅員さんの誘導で降りていくのが見えました。


 朝6時前、空が少しずつ白み始め、食堂車の物置のシャッターを開ける音がロビーにまで聞こえてきました。
 雪雲はすっかり切れたようです。

 「1時間42、3分の遅れです」と、ロビーを通り掛かった車掌さんが教えてくれました。
 どうやら昨年3月に廃止された旧「北斗星4号」に近い時刻で走っているようです。
 いつもなら今の季節、真っ暗なうちに通過してしまう松島湾が車窓に見えてちょっと嬉しくなしました。

 6時25分、「岩手県南地方大雪の為、只今1時間45分ほど遅れて運転しております」と朝一番の車内放送。
 6時30分、通常通り食堂車ではモーニングタイム営業開始。
 6時40分、仙台到着。
 7時頃、岩沼手前、雪化粧の田園の向こうから見事な朝陽が顔を出しました。


 県境を越え福島盆地に降りる途中の大眺望はお気に入りの車窓風景ですが、この区間も定刻では冬場は日の出前。
 この素晴らしい雪景色が楽しめるのも今日ばかりの幸運です。


 福島7時46分、郡山8時19分、遅れているなりに順調に走り続けましたが、9時17分、黒磯に着いたところで動かなくなってしまいました。
 この先の強風で全列車運転見合わせ…との事。
 30分ほど様子を見て、9時48分、時速25kmの徐行運転で運転再開です。


 ホッとしたのも束の間…9時55分、ひと駅先の那須塩原で再び停車。
 いよいよ本格的に足止めされてしまったようです。

 30分ほど過ぎても運行再開のメドは立たず、10時33分、「ご希望の方は特急料金を払戻ししない条件で新幹線振替を行います」と車掌さんから車内放送。
 上り列車が遅れた時にはしばしば採られる救済措置です。
 この「払戻ししない条件で…」というあたり少々釈然としないものがありますが(だって今から新幹線に乗り換えても上野到着は定刻より2時間以上遅れるわけですから…)、少しでも先を急ぎたい乗客の多くは、ドアが開かれると同時に荷物を抱えてホームに降りていきました。
 車内に残った乗客も「この先、更に遅れが予想されますので出来るだけ新幹線を…」と再三強く勧められたのですが、もとより私は何時間遅れようとも「北斗星」に乗り続ける覚悟。
 ただ、運転打切りになって全員降ろされてしまったら困るなぁ…と妙な心配をしていたのですが、幸いそういう事態には至りませんでした。
 (仮に乗客を全員降ろしたとしても、客車と乗務員を終点まで届けなければならないから手間はそう変わらないのでしょう)

 10時56分、ドアが閉められ、車掌さんが車内を回って残った乗客の人数確認。
 乗務員室の前を通り掛かると、「47名…」と無線の声が聞こえました。


 11時30分、「風規制が解除されました。先行列車から順次運転再開しております」とアナウンス。
 我らが「北斗星」も11時38分になってようやく動き出し…と思った途端、非常ブレーキが掛かって再停止!?
 11時42分、今度こそようやく出発です。

 12時12分、宝積寺停車、この先再び25km制限との事。
 12時39分、宇都宮到着、4時間29分遅れ。
 12時43分、宇都宮発車後、「大宮、上野の到着予定時刻は指令と打合せの上、後程ご案内致します」とアナウンス。
 数分後、「大宮13時30分過ぎ、上野14時丁度」と再度案内が流れました。


 強風のおかげか関東地方は見事な快晴。
 こんな気持ちの良い空を眺めながら、昼過ぎまでまったりと寝台車に乗り続ける機会なんてそうありません。
 そろそろお腹も減る頃ですが、こういう事もあろうかと札幌で菓子パンを買っておいたので助かりました。
 13時37分、大宮到着、程なくして慌しく出発。
 指令との打合せが上手くいっていたのか、途中足止めされることも無く順調なラストスパートです。

 13時55分頃、尾久通過。
 ひと足先に長旅を追え、車両基地に戻っていく「カシオペア」が隣をかすめていきました。



 こんな風に言うと関係者の方に怒られそうですが、これほど遅れると普段見れない風景に出会えたり、珍しい経験ができたりと、純粋にスケッチ取材として捉えると実に大きな収穫が得られたりもするものです。
 14時丁度、約4時間20分の遅れで上野到着。
 塞翁が馬…とでも言いましょうか?大遅延のおかげでまた少し「北斗星」という汽車を知る事ができたような、ささやかな満足感すら抱いてしまう今回の旅でした。

 ところで今回、「札幌・東京フリーきっぷ」(札幌から「北斗星」往復+東京圏JR乗り放題で29,500円也)を使ったのですが、遅延に伴う払戻しについて上野駅のみどりの窓口で訊ねてみたところ、特急料金分として2,890円(だったでしょうか?)を返金して頂きました。
 ところが確認してみると、以前同じきっぷで下り列車が大幅に遅れ、札幌駅の精算所に申し出た時の払戻し額は1,250円だったようです。
 きっぷに添付の「ご案内」でも払戻しについては何も触れられていないので分かりませんが、本当はどちらが正しかったんでしょうか?
 何となく腑に落ちません…。


 余談ながら夕方、折返し札幌行きの「カシオペア」の様子を見に再び上野駅まで行ってみると、折返し整備が間に合わず発車が遅れるとのアナウンス。
 「定刻16時20分のところ16時50分頃の見込み」と訊いて、おぉ懐かしの「北斗星1号」のダイヤだ!と勝手に喜んたものの、結局それにも間に合わず「17時40分見込み」と再度訂正されていました。
 13番線の待合スペース「五ツ星広場」に腰を下ろし待つ事1時間余…駅員さんの動きや構内放送が慌しくなり、そろそろ入線かな?という気配が漂い始める頃、見覚えのある乗務員さん達がホームの定位置に並ばれる姿が垣間見えました。
 中には今朝…というか今日の昼過ぎに上野に着いて、そのまま折り返される方もおられるでしょう。
 つくづく大変なお仕事だなぁ…と思いつつ、私たちがいつも旅を楽しませて頂けるのもこの方々のお陰なんだなと、こういう事があると改めて考えずにはいられませんね。

【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)




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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 17:12 │北斗星乗車記

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