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2008年12月01日

「北斗星」客車ミャンマー譲渡に寄せて

遥か異国へと旅立っていく愛おしい客車たちを、こうして最後に「北斗星」の車窓から見送れたのもまた何かの因縁でしょうか?


「北斗星」客車ミャンマー譲渡に寄せて
■11月26日発 上り「北斗星」 青森信号場(11/27 0:15頃)

いつものように機関車交換を終えて発車する直前、左隣の線路に見慣れぬ…いや、見覚えのある列車が滑り込んできました。
貨物会社の大きな電気機関車に牽かれているのは「北斗星」の青いディーゼル機関車と、ロビーカー、寝台車が数両。
青い車体に黄金色のエンブレムは健在でしたが、灯を落とした客車にはもはや生気は感じられませんでした。

翌日、「北斗星」客車ミャンマー譲渡の記事が地元紙に掲載されたと札幌の知人からメールが届きました。
やっぱりあの列車がそうだったんですね。


「北斗星」客車ミャンマー譲渡に寄せて
■11月28日発 下り「北斗星」 東室蘭(11/29 9:35頃)

東室蘭を発車してすぐ、右手に広がる操車場の中に青い列車の姿が見えました。
数両の寝台車に交じって、屋根の低い特徴的な姿が一際目立つ食堂車も4両が含まれていました。

モーニングタイムの賑わいがちょうど一段落した食堂車では、ほんの一瞬の思わぬ再会に乗務員さん達も驚かれていたようでした。


先のダイヤ改正・減便で余剰となったJR北海道の「北斗星」客車。
報道によるとミャンマーへの譲渡が決まり、留置されていた釧路から船積みされる川崎まで、2回に分けて回送列車として運転されたとの事。
偶然にもその2回に私の旅程が重なっていたというのも不思議な気がします。

しかも些細な怪我で出発予定を2週間ほど遅らせたその日に重なっていたのですから…。

想い出深い客車たちが手の届かぬところに行ってしまうのは只々辛く淋しい限りですが、こうしてまだしばらくは日本で走り続ける同僚の客車たちと、苦楽を共にした乗務員さん達に見送られて旅立っていったという事実はしっかり記憶に留めておきたいと思います。
そして、そんな「最期の再会」に立ち会えた事を、ちょっとだけ嬉しく思っています。

(※>>「乗車日記」11/26はこちら。11/29は近日中に改めてUp致します)

【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)



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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 04:08

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