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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車

2012年04月14日

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車

乗車402回目●12.4/14発 下り「北斗星」 大宮→札幌(B個室ソロ)

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 福井・えちぜん鉄道の桜取材の帰路、北越急行~上越新幹線を乗り継いで大宮から「北斗星」に。
 幾度となく繰り返したおなじみのルートですが、3月ダイヤ改正以降、下り列車に乗るのは今回が初めてです。
 改正前とは編成の向きが逆転したので、大宮では寝台側の窓がホームに面して停まることに。
 部屋に入ってカーテンを開けると、通勤列車を待つ人々と目があってちょっと微妙な空気が流れます。
 ロビーカーでは早くも団体さんが宴会中。
 週末とあって車内はそこそこ混み合っている様子。
 長旅の疲れもそろそろ出てきたので今夜は早めに休もうと思います。


【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 編成の向きが変わったことで、これまでの業務用の電源車に替わって1号車・禁煙B寝台が下り列車では最後尾に来るようになり、おかげでデッキの窓から流れ去る夜景が楽しめるようになりました。
 新幹線や長編成の通勤電車が行き交う夜の大都会、ちょっと新鮮な眺めです。

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 今夜は混みそうな予感がしたので、21時過ぎ、パブタイム開始の放送と同時に食堂車の席に着くとほどなく満席になりました。
 福井取材が思いのほか大収穫だったので、本当は打ち上げのつもりで少し贅沢するつもりだったのですが…長旅の疲れか食欲が湧かず、結局はカレーライスで軽く済ませてしまいました。

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 食事を済ませて郡山あたりで部屋に戻りました。
 郡山といえば「北斗星」と磐越東線、磐越西線の3本の列車がほぼ同時に出発するという、ちょっと面白い光景が見られる駅。
 勿論、その日の状況によっては「北斗星」が一歩出遅れて併走できないことも多いのですが、運が良ければまるで銀河鉄道のような幻想的な「夜汽車の明かり」を眺めることができるので、いつも郡山に着くたびについつい左右のホームの様子を窺ってしまいます。
 ここでも編成の向きが変わったことで、部屋の窓から見えるのは進行左手・磐越西線の電車から右手・磐越東線のディーゼルカーに変わりました。
 今日はまさに絶妙のタイミング!磐越東線がちょうど私の部屋のすぐ横に張り付くように走っていってくれました。

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 仙台あたりで床に就いたものの、やっぱり気になって起きだしてきてしまいました(笑)。
 深夜2時過ぎ、上り「北斗星」とのすれちがい。
 これまではこうして最後尾から眺められるのは上り列車の方だったのですが、今回からはこちらの下り列車です。
 もう何度も見た光景で、当然ながら場所もこれまでと殆ど変わっていないはずですが、上りと下りが入れ替わっただけでまるで違う風景に感じてしまうから不思議です。
 カーブの向きが逆転したから尚更そう感じるのでしょうか?

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 3月限りで終了してしまったロビーカーの車内公衆電話サービス。
 往路・4月10日発の上り列車では電話機が残されたまま使用不能の旨のシールが貼られていましたが、今日の車両は既に電話機そのものが撤去されていました。
 定期検査やメンテナンスのタイミングをみながら順次撤去を進めているのでしょう。
 それにしても電話があったこの一角、なまじ電話ボックス風にきちんと設えてあるだけに、空いてしまった空間がちょっと勿体なく感じてしまいます。

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 上り列車同様、信号場から青森駅構内へと場所が変わった機関車交換。
 ここで最後尾に別の機関車を連結して、進行方向を変えて出発…という流れは全く一緒なので、待機しているのが青函トンネル用の赤い機関車だということ以外、上り列車で見たのとまるで同じ風景です。

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 部屋に戻ると窓の外には青森ベイブリッジが見えました。

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 青森を過ぎて再び就寝、目が覚めると既に函館でした。
 ホームに降りてみるとまだまだ冬の寒さです。
 濃霧と残雪の大沼国定公園を車窓に眺めながら更に北へと向かいます。

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 長万部あたりまで昼寝(朝寝?)して、ゆっくり身支度を整えてから食堂車に行くと、若い男性アテンダントさんに「今日は札幌に戻られるんですか?」と訊ねられました。
 やはり今年1月の「北斗星4連泊の旅」でお会いした方ですから、もしやまた折返し夜行連泊!?と思われてしまったのかも知れません(笑)。

 札幌車掌所担当の上り列車では3月限りで終了してしまった車内でのオレンジカード販売ですが、函館運輸所担当の下り列車ではまだ行われていました。
 今後も続けられるのか、それとも当面在庫がある限りの措置なのかは伺うのを忘れてしまいましたが、せっかくなので一組購入させて頂きました。
 以前の札幌車掌所のものと同様、台紙付き2枚セットで2,000円也です。

【12.4/14】北斗星(下)●改正後はじめての下り列車
 既に桜も満開だった昨日の福井を思い出すと、一夜にしてひと月分ほど季節を跨いで走り抜けてきたような旅でした。
 改めて、細長い日本列島の地形をつくづく感じさせられます。
 札幌に着く少し前、豊平川の河原には冬の間に捨てられた雪が泥色の山になっていました。
 美しいとは言い難いものの、我々北国の住人にとっては春の訪れを感じる風景です。


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)

>>道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した400回~」も公開中!併せて御覧下さい。(PC)



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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 19:03 │北斗星乗車記

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