さぽろぐ

  旅行・温泉・観光  |  その他北海道

新規登録ログインヘルプ


2012年04月10日

【12.4/10】北斗星(上)●公衆電話、終了。

乗車401回目●12.4/10発 上り「北斗星」 札幌→上野(B個室ソロ)


 閑散とした夜のロビーカーで電話を掛けようとされていた女性のお客さん。
 テレホンカードを差し込むと度数表示は出るものの、やがて電波が通じていないことに気付いて残念そうに帰って行かれました。
 「北斗星」の開業は在来線列車に公衆電話サービスがようやく普及し始めた頃だったでしょうか?
 当時は移動中に電話できること自体がまだまだ物珍しく、「青函トンネルに入ったら家族に電話するんだ!」と観光客の方々が深夜のロビーカーで待ち構えていて、いざトンネルに入ってみると電波が通じずガッカリ…という光景もしばしば見られたものでした。
 今では利用者もめっきり少なくなり、むしろ携帯電話の充電ができるコンセントを探して車内を右往左往…の時代。
 なければ困るというものでもなく、かく言う私もここ十年ほど利用した記憶はないのですが、それでも開業以来続けられてきた車内公衆電話サービスが3月末で終了したと訊くと何故か心許なく感じてしまうから不思議です。
 自身401回目、3月ダイヤ改正以降はじめての「北斗星」乗車。
 公衆電話の他にももっと大きな変化がありました。



 顔なじみのアテンダントさんに「明日帰るんですか?」と訊ねられ、「いやいや乗り継いで福井まで行くんですよ」と答えたらビックリされてしまいました。
 今年1月の「北斗星4連泊の旅」以来、どうも私はそういう旅ばかりしていると思われてしまったようです(笑)。
 もっとも札幌から福井に行くなら「トワイライトエクスプレス」の方が時間的にも料金的にも有利ですから、わざわざ「北斗星」を選ぶこと自体、傍から見ると酔狂に映るのかも知れません。
 でも私にしてみれば、東京での用事と福井取材を一度の旅に纏めただけで、自分ではそれなりに理に適った旅程だと思っているのですが…。


 青函トンネルを抜けた後、23時半頃から青森県内・新中小国信号場にしばらく停車。
 改正によるものなのか、たまたまダイヤが乱れていたのかは分かりませんが、以前は青函トンネルを出てほどなくすれ違っていた下り急行「はまなす」が今日はここですれ違っていきました。

 23時40分頃、蟹田停車。
 改正前はここで行われていた車掌さんの交代は青森に変更になったそうですが、それでも貨物列車との行き違いがあるためか2分ほど停まっていました。


 異臭と言うほどではありませんが、1号車・禁煙B寝台のデッキに出ると何か溶剤のような匂いをかすかに感じました。
 よく見ると、再塗装されたばかりの艶やかな壁面に塗料の滴が垂れた跡がくっきりと。
 工場で定期検査を受けて即、戦列復帰したばかりだったのでしょうね。



 これまでは駅から離れた信号場の構内で行われていた青森での機関車交換が、今回の改正で青森駅のホームに据え付けて行われるようになりました。
 遡れば平成18年3月以前の運行形態に戻った格好ですが、当時は新型機関車「EF510」はまだ造られてもいませんでしたから、この風景は今までにないちょっと新鮮なものです。


 かつて青森駅に入っていた頃は客扱いもしていて、私も東北旅行から東京への帰途などに随分重宝していたのですが、残念ながら今回の改正では乗客の乗り降りができない、いわゆる「運転停車」となってしまいました。
 恐らく青森から先、盛岡までが第三セクターの別会社になってしまった事も関連しているのだろうとは思いますが、仮に客扱いをしてくれたなら、例えば東京から往路「はやぶさ」~復路「北斗星」のような旅程を組むこともできたのに…と少々惜しまれます。


 青森付近の経路が変わった影響で、本州側での編成の向きも改正前とは逆になりました。
 以前は1号車が最後尾でしたが、現在では先頭・機関車次位。
 これまで山側だった寝台の窓も海側に来るようになり、車窓に見える風景も随分印象が変わりました。
 早朝4時50分頃、松島湾付近を通過。
 どうやら若干遅れているようです。


 昨晩のパブタイムは先客が3人ほどで閑散としていたのですが、意外にも今朝は団体風のお客さんでほぼ満席でした。
 食堂車も厨房の位置や2人席/4人席の向きなどが逆になっているのですが、座ってしまうとまるで違和感は感じません。
 勿論、朝食メニューも先月と一緒です。


 小山駅を通過する時、構内に蒸気機関車と茶色い旧型客車の姿が見えました。
 すぐ脇には茶色い電気機関車と、赤いディーゼル機関車もいて、何やら入換作業をしている様子。
 どうやら蒸気機関車は栃木県の真岡鉄道の車両で、東北地方のJR線でのイベントに貸し出されていたものが返却されてきたようです。
 これから水戸線経由で真岡鉄道との接続駅・下館まで回送されていくのでしょう。
 あいにく写真は大失敗でしたが、ともあれ貴重な光景でした。


 宮城あたりではまだまだでしたが、関東に近付くにつれて車窓からも満開の桜が見えるようになってきました。
 今回の旅は福井での桜取材がメインテーマ。
 今年は開花が遅れているらしく、出発前の情報では未だ蕾のままだとか。
 現地に着いて全然咲いていなかったら全くの無駄足で終わってしまいます。
 東京で用事を済ませた後、今夜は新幹線で京都に移動して福井には明日の昼頃到着予定。
 内心、ちょっと不安を抱えたままの道中です。


 大宮駅を発車する前、「乗るんですか!?発車しますよ!!」と叫ぶ車掌さんの声が聞こえました。
 上野まで行かれる団体さんの一部がホームに降りて記念撮影を始めてしまっていたようです。

 青森駅に停まるようになってからも、その先の本州内の時刻は基本的に従来通り。
 終着・上野には9時38分の到着予定でしたが、この日は20分少々の遅延でした。
 鶯谷駅あたりで一旦停車、今日に限って「北斗星」より先に到着していた「あかぎ4号」の回送列車がホームを離れていくのを待って、10時丁度にようやく上野駅13番線に到着。
 3月改正でデビューしたばかりの常磐線の新型特急「スーパーひたち15号」が発車していくのが見えました。


 すっかり見慣れた上野駅13番線ですが、1号車・禁煙B寝台と反対側の電源車では顔の造作が違います。
 ちょっとした相違ですが、これも新しい上野駅の朝の風景です。


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)

>>道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した400回~」も公開中!併せて御覧下さい。(PC)




同じカテゴリー(北斗星乗車記)の記事画像
【14.2/25】北斗星(下)●明けの明星
【14.1/18】北斗星(下)●土曜日の下り列車
【14.1/16】北斗星(上)●雪の具合を案じつつ
【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに
【13.12/19】北斗星(上)●クリスマス前の大遅延
【13.12/2】北斗星(下)●一夜限りの「ゆうづる」と
同じカテゴリー(北斗星乗車記)の記事
 【14.2/25】北斗星(下)●明けの明星 (2014-11-27 01:08)
 【14.1/18】北斗星(下)●土曜日の下り列車 (2014-11-26 13:19)
 【14.1/16】北斗星(上)●雪の具合を案じつつ (2014-11-25 21:48)
 【13.12/21】北斗星(下)●唯一、最後のブルートレインに (2013-12-21 19:03)
 【13.12/19】北斗星(上)●クリスマス前の大遅延 (2013-12-19 17:12)
 【13.12/2】北斗星(下)●一夜限りの「ゆうづる」と (2013-12-02 19:03)

Posted by イラストレーター鈴木周作 at 17:12 │北斗星乗車記

削除
【12.4/10】北斗星(上)●公衆電話、終了。