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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【12.2/25】北斗星(上)●最後の越前・若狭周遊きっぷ

2012年02月25日

【12.2/25】北斗星(上)●最後の越前・若狭周遊きっぷ

乗車398回目●12.2/25発 上り「北斗星」 札幌→東青森(B個室ソロ)


 福井県内ほぼ全域のJR線と、えちぜん鉄道の一部区間まで乗り放題の「越前・若狭ゾーン周遊きっぷ」。
 ここ数年、福井取材の行き帰りなどでも随分重宝していたのですが、残念ながら今年3月いっぱいでの廃止が決まってしまいました。
 かつての「ワイド・ミニ周遊券」が「周遊きっぷ」にリニューアルされて既に10年以上。
 当初はその使い勝手などに賛否両論あったようですが、フリー区間までの「ゆき・かえり券」の経路が自由に設定できることや、「ゾーン券」の程よい有効日数など、個人的には大歓迎!の実に有難い商品でした。
 もしかしたら、私のような「周遊きっぷ」頼みの旅行スタイルそのものが時代遅れになってしまったのかも知れませんね。
 今回もまた「北斗星」利用・東京経由での福井取材、この切符のお世話になるのもいよいよこれが最後です。



 なくなると言えば、札幌車掌所によるオレンジカード販売も3月末で終わってしまうそうです。
 定番の乗車記念グッズとして開業当初から親しまれてきたものですが、今では巷はICカード全盛…やはりこれも時代の流れなんですね。
 いつものように2枚セット・オリジナル台紙付きで2千円也。
 今日は珍しく「カシオペア」のカードがセットに含まれていました。


 今冬は毎週のように寒波・豪雪に襲われて、「北斗星」も含めて夜行列車は運休・大遅延が続出…。
 私も毎度乗るたびに何かしら影響を被っている気がします。
 今夜もまた荒天予報、それも太平洋側のほうで大雪に要警戒との事でしたが、若干遅れを出しながらも函館までは何とか無事に辿り着くことができました。
 ホームに降りてみると風も強く、車両基地の照明塔も霞むほどの激しい吹雪。
 この先の道中がちょっと心配になります。


 ロビーカーで寛いでいたら突如、非常通報ブザーのけたたましい警報音が鳴り響きました。
 見ると同じ6号車のB個室「ソロ」の1室で、異常を伝えるドア横のランプが点いています。
 ドアをノックしてみても応答がありません。
 折悪くちょうど蟹田駅到着間際、車掌さんは乗務交代の為、既に遠く離れた11号車付近に行ってしまわれています。
 ともかく蟹田に着いたところですぐに11号車に走って、いま乗り込まれたばかりのJR東日本の車掌さんを呼んで駆け戻ってきました。
 後の事はプロに任せて、私はお邪魔にならないよう遠巻きに見守っていたのですが、訊けばお客さんが急に体調を崩されたそうで、直ちに救急搬送の手配を取られたそうです。

 0時13分、奥内という小さな駅(無人駅だったでしょうか?)に臨時停車。
 吹雪で道路事情も悪かったのか、ようやく救急車の赤い光が見えたのは0時半を過ぎた頃でした。
 その間、担架やストレッチャーがすぐにホームから列車に入れるよう、食堂車のベテラン乗務員さんが黙々と雪かきをされていたのが印象的でした。

 思わぬ形で関わってしまって私も少々動揺してしまいましたが…
 ともかく、降りられた患者さんの快復を心の中で只々祈るばかりです。


 青森信号場には50分ほど遅れて0時50分過ぎの到着。
 直ちに機関車交換が行われたものの、その後一向に動き出す気配がありません。
 そのうちに隣に貨物列車が2本ほどやってきて、やはりピタリと停まったまま動かなくなってしまいました。
 気になってデッキの窓から様子を窺っていると、通り掛かった車掌さんが「スミマセン、この先の野辺地で列車が雪に突っ込んでしまったのでしばらく動かないですよ…」と教えてくれました。

 1時50分、ようやく運転再開。
 貨物列車を隣に残してゆっくりと動き出しました。


 …と、安堵したのも束の間、ひと駅先の東青森まで来たところでまたすぐに停まってしまいました。
 奥羽本線~津軽海峡線の列車の為に信号場の線路を明け渡したのか?それとも旅客列車をホームのない信号場に停めておくのを避けたかったのか?
 さすがに深夜2時では状況説明の車内放送もありませんが、どうやら長期戦になりそうな雰囲気です。

 普段は短編成の普通列車しか停まらない東青森駅のホーム。
 末端部分はあまり除雪もされていないようで、私の部屋の窓の向こうもすっかり雪壁に閉ざされてしまっています。


 「おはようございます。只今、東青森という駅に停まっております…」
 朝6時、ようやく流れた車内放送はちょっと絶望的な状況を伝えていました。

 この先約40km、野辺地駅付近で大雪の為、昨晩11時頃から列車が立ち往生し再開のメドが経っていないこと。
 そして当列車はここ東青森で運転を打ち切って、お客様には東北新幹線に乗り換えて頂くこと。
 新幹線の始発駅、新青森までは代行バスが用意されること…等々。
 この先、東京から福井に向かう東海道新幹線~在来線特急の接続などを考えると少々深刻な事態ですが、それでも、これがもし蟹田とか、もっと北海道寄りの方での立ち往生だったら東北新幹線に乗り換えることすら出来なかったかも知れません。
 ともかくこれほどの悪天候の下、ここまで来れて先に進めるというだけでも感謝しないといけませんね。




 7時半過ぎにバスに乗って、30分ほどで新青森駅が見えてきました。
 土地勘がないのでどういうルートを辿ったのかはよく分かりませんが、つい先月寄らせて頂いたばかりの「青森まちなかおんせん」が車窓に見えたので、どうやら青森駅のすぐ近くを通っていたようです。
 それにしても街の中は大変な積雪、札幌と比べてもちょっとビックリする位です。
 さすがにこれでは運転打切りも仕方ありませんね。


 新青森発8時28分、「はやて18号」の指定席が乗客全員に用意されていました。
 全車指定席の列車なので当然といえば当然ですが、それにしても直前になってよく人数分確保できたものです。
 そういえば後で気づいたのですが、「北斗星」は上野行きなのに指定席は終点・東京まで用意して下さっていたんですね。
 私も含めて更に先の乗換え予定のある乗客もいるわけですから、杓子定規に上野までの振替に留めなかったJRさんの配慮?にちょっとだけ感謝です♪

 東京には12時08分の到着予定。
 その後の乗り継ぎを調べ直してみると、福井には16時01分、当初予定より2時間ほどの遅れで何とか辿り着けそうです。
 ひと晩分の遅延をここまで挽回してしまえるのですから、改めて新幹線の俊足ぶりを思い知らされた気がします。


 八戸に着いた時、ふと見ると在来線ホームには下り「北斗星」の姿がありました。
 あちらもここで運転打切りだったのでしょうか?

 考えてみれば「北斗星」乗車398回目にして、途中打切りはこれがまだ2回目。
 前回は減便・廃止を間近に控えた平成20年冬の下り「北斗星1号」で、爆弾低気圧の影響で伊達紋別打切り、バス代行で8時間近く遅れて札幌に戻った事がありました。(→08.1/23
 奇しくもあれは乗車300回目の直前。
 どういうわけか「節目」の前には大きなアクシデントが起きてしまうから不思議です。

 今回、復路は「北斗星」ではないので、400回目は恐らく来月、3月の上京の折の復路・下り列車になりそうです。
 その前にまたひとつ、「北斗星」との深い想い出を刻み込まれたような今回のちょっと難儀な旅でした。


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)

>>道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した300回~」も公開中!併せて御覧下さい。(PC)




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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 17:12 │北斗星乗車記

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