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2011年09月27日

【11.9/27】北斗星(上)●迂回運転の折返し

乗車382回目●11.9/27発 上り「北斗星」 札幌→仙台(B個室ソロ)


 先週の台風15号災害の復旧工事の関係で、前夜の下り「北斗星」は日本海側経由の迂回運転となった上、車両不具合も重なって札幌到着は実に5時間半もの大遅延。
 その影響で折返し今夜の上り「北斗星」も、2時間29分遅れて19時41分の発車となりました。
 ところで「北斗星」が日本海側を迂回すると、青森駅付近の線路配置の関係で編成の向きが逆転してしまうことになります。
 通常、札幌発時点で最後尾には乗客の立ち入れない業務用の車両が連結されているのですが、今日に限っては乗客用の1号車・B寝台が最後尾。
 デッキに立って、こうして流れ去るJRタワーのあかりを眺められるのも今夜限りの貴重な体験です。


 せっかくなので、しばらく最後尾に立って眺めてみることにしました。
 普段なかなか見ることのできない構図だけに、今後の創作の参考資料としてもかなり役立ちそうです。
 札幌を出て10分ほどで新札幌を通過。
 ちなみに線路のすぐ右側、煌々と明かりがついている7階建てが、私がいつも絵を教えているNHK文化センター新さっぽろ教室のビルです。


 20時15分、南千歳を出るとすぐに、いつもは伊達紋別で行き違う札幌行きの「北斗17号」がすれ違っていきました。


 20時35分、苫小牧発車。
 線路際の大煙突が夜空に浮き上がっていました。


 登別21時05分、東室蘭21時21分。
 ほぼ2時間半の遅延を保ちつつ今のところは順調に走り続けています。
 東室蘭のひとつ隣、本輪西駅を通過中。
 すぐ近くの白鳥大橋はこの向きからは見えませんが、船のあかりや入り組んだ線路に工業地帯の港町らしさを感じます。


 東室蘭を出てしばらくすると、いつもは停まらない稀府駅に臨時停車。
 ここから先が単線区間だったようで、ほどなく下り普通列車と行き違いました。
 そういえば、6月に乗った上り「トワイライトエクスプレス」もここで下り特急、貨物列車と行き違ったと記憶しています。


 食堂車では通常2回のディナータイムを20時10分~21時25分の1回に集約。
 それでも覘いてみるとテーブルがほぼ全て埋まる程度でしたから、予約状況に比較的余裕があったのが今回に限っては幸いしたようです。
 パブタイムも通常より若干遅れて21時45分から始まりましたが、今回ばかりは乗車前に食事を済ませてしまったのでアイスクリームとコーヒーだけで我慢です。
 お気に入りの煮込みハンバーグが頂けないのは残念ですが、これほどの遅延ともなると、車内サービスなども状況次第でどうなるか分かりませんから、とにかく食べられる時に食べておくのが鉄則。
 そうしないと最悪、目的地に着くまでかなり悲惨な空腹地獄に陥らないとも限りません。
 そういえばワゴンサービスではなく食堂車でアイスクリームを頂くのは、メニューが変わってから初めてだったかも知れません。

 21時57分、洞爺到着。
 稀府駅で停車した分、遅延は微妙に拡がっているようです。





 長万部を過ぎたあたりでシャワーに入り、森の手前で再び最後尾デッキへ。
 函館到着はちょうど日付が変わる頃でした。
 待ちかねていたように青函トンネル用の電気機関車が最後尾に連結され、0時09分、進行方向を変えて再び動き出しました。
 視界が塞がれてしまったので、このあたりで部屋に戻るとします。


 編成の向きが逆転しているので、いつもは通路側に見える函館湾、津軽海峡が今日に限っては寝台側に来ることになります。
 部屋の明かりを全部消すと、函館山や街の光、漁船の漁火が窓いっぱいに広がりました。
 減光されるとはいえ明かりが消されることのない通路側からでは、なかなかここまで綺麗には見えないものです。
 これも今夜限りの忘れられない車窓風景です。


 深夜2時25分、いつもの青森信号場ではなく青森駅で機関車交換。
 信号場のほうは津軽海峡線から青い森鉄道方面へ直進できる線路配置ですが、青森駅は行き止まり構造で必ず進行方向が変わることになるので、それを利用して編成の向きを通常通りに戻してしまおうという計算です。
 もっとも、2006年3月のダイヤ改正までは機関車交換は青森駅で行われていて、当時の上り「北斗星2号」では客扱いもしていたのですから、古くからのリピーターにとっては何とも懐かしく感じられる光景です。


 ふと気が付くと、ホームの向こう側には下り「カシオペア」が停まっていました。


 2時36分、青森発車。
 右手にはホームに据え付けられた「カシオペア」、左手にはいま切り離されたばかりの「北斗星」「カシオペア」それぞれの機関車が並んで上り「北斗星」を見送っていました。
 そのまま絵に描きたくなるような、心に残る一瞬の夜行列車の競演でした。

 ここから先は時刻こそ大幅に遅れてはいるものの、ルートも編成もいつも通りの「北斗星」です。


 3時23分、下り「北斗星」とのすれ違いを見届けてから床に就き、ふと目が覚めると盛岡でした。
 時計を見ると5時05分、そろそろ夜も明けつつあるようです。


 外が次第に明るくなってくると、見覚えのある車窓風景もあって昔の「北斗星4号」に乗っているような感覚に陥ってしまいます。
 改めて当時の時刻表を確認してみると、盛岡4時37分、一ノ関5時40分。
 今朝は6時10分の一ノ関到着でした。


 6時20分、朝一番の車内放送。
 2時間半ほどの遅延で運転中、終点上野には12時07分の到着予定とのアナウンスが流れました。

 6時半からは食堂車のモーニングタイム。
 この状況では仙台から新幹線振替になるかも知れないので、すぐに席を立って降りられるようにコーヒーだけにしておきました。
 少し前まで曇っていた天気も宮城県に入る頃にはすっかり晴れ渡って、車窓には黄金色の稲穂が朝陽に輝いていました。


 定時なら暗いうちに通過してしまう松島湾。
 車中からではなかなかよく分かりませんが、通るたびにいつも様子が気に掛かるところです。


 仙台到着前、車掌さんから新幹線振替の案内がありました。
 本当はどんなに遅れても終点まで乗っていきたいところですが、今回ばかりは先の乗り継ぎの都合もあるので泣く泣く私も乗り換えることにします。
 遅れは2時間42分に拡がって、7時36分、朝のラッシュで混み合う仙台駅に到着。
 名残を惜しむ間もなく、階段を駆け上って新幹線改札へと急ぎます…。


 「振替列車の時刻は改札で確認して下さい」との事でしたが、大宮から9時54分の上越新幹線「Maxとき315号」に乗って、更に越後湯沢から富山方面への特急に乗り継いでいくには、仙台7時40分発の「Maxやまびこ124号」に乗らなければ間に合いません。
 新幹線改札の駅員さんに「この列車に乗せて頂いて良いですよね?」とこちらから列車を指定してお願いして、了解を頂いたところで発車間際の新幹線に飛び乗りました。
 勿論現場の駅員さんや車掌さんは誠意をもって対応して下さっているのですが、先の先の乗り継ぎまではどうしても乗客自身でなければ分からないものです。
 特に大幅な遅延が見込まれる時などは、どの程度遅れた時にはどの列車に乗り換えれば良いのか、あらかじめ自分で調べておくことも大切です。

 「Maxやまびこ」の2階自由席に腰を落ち着け、列車が動き出すと、ちょうどすぐ下の在来線を「北斗星」が走っていくのが見えました。
 普段なかなか見ることのできない、これもまた貴重な光景ですね。


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)

>>道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した300回~」も公開中!併せて御覧下さい。(PC)



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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 17:12 │北斗星乗車記

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