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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3

2011年05月21日

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3

乗車374回目●11.5/20発 上り「北斗星」 札幌→上野(B個室ソロ)

 東日本大震災の影響で長く運休が続いていた「北斗星」、その運転再開一番列車に乗る機会が得られました。
 いつもの「北斗星乗車記」と比べるとかなりのボリュームになってしまいますが、垣間見た現地の風景やいつもと違う車中の様子など、多少なりとも感じ取って頂ければ幸いです。
 >>札幌出発から全部読まれる方はこちらを御覧下さい。
  ~#1.札幌出発から深夜の盛岡手前まで~
  ~#2.早朝の松島・仙台から福島まで~


~#3.郡山・那須から終点上野まで~

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
 車両基地や工場などもある郡山は、貨物も含めて多くの列車や路線が集まる輸送の要衝。
 震災後は不通が続いた東北本線に替わっていち早く磐越西線経由の迂回ルートが拓かれ、ここ郡山に向けて燃料輸送のタンカー列車が多数運転されたのは記憶に新しいところです。
 今朝も駅構内には沢山のタンク車が停まっているのが見えました。

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
 郡山発車後、ほどなく進行方向右側には現在も避難所として使われている「ビッグパレットふくしま」の巨大な建物が見えてきます。
 隣接地には仮設住宅らしきプレハブが多数建てられているのも見えました。

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
 白河手前、晴れていれば左手に那須連山が望める例の大カーブのあたりで、ちょうど下りのタンカー列車とすれ違いました。
 今までこのあたりですれ違った記憶はありません。
 恐らくは被災地向けの支援列車でしょうか?

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
 県境の高い鉄橋を渡って栃木県に入ると、線路敷が突然真新しくなりました。
 勿論ルート自体は変わってはいないのですが、かなり大掛かりな復旧工事が行われた様子が伺えます。
 このあたりはカーブが続き、盛土や切り通しなども多く、しばしば災害に見舞われやすい区間でもあります。

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
 昨晩に続き食堂車は売店営業のみですが、「お買い上げになったお弁当を食堂車でお召し上がり頂けます」とアナウンスがありました。
 これはこれで珍しい体験です。
 仙台で積み込まれたお弁当と一緒にお茶を求めると、缶入りのお茶を厨房で温めて、湯飲みを添えて出して下さいました。
 「こんな殺風景ですみません…」とアテンダントさんは恐縮されていましたが、むしろ制約のある中でも出来うる限りのサービスを考えて下さっている様子が微笑ましく、こちらも心温まる思いでした。

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
 2ヶ月ぶりの「北斗星」の勇姿を捉えようと、線路際では大勢のファンの方々がカメラを構えておられました。

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
 大宮を過ぎると「さいたまスーパーアリーナ」のすぐ脇を通過します。
 ここも一時期、福島方面から避難された方々の避難所として使われていました。
 本当に身近なところにも様々な影響が及んでいたんだと改めて感じさせられました。

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
 終着間際、尾久の車両基地を通過する時、留置されている機関車に「がんばろう日本」のステッカーが貼られているのが見えました。
 仙台、福島、郡山と、東北地方を貫いて走る「北斗星」の機関車には最も似合うメッセージかも知れませんね。
 ちなみに上野に着いてから確認してみたところ、今乗ってきた上り列車の機関車にはまだ貼られてはいませんでした。
 車両基地に戻るタイミングなどを見計らって少しずつ貼り付けているのでしょうか?

【11.5/20】北斗星(上)●2ヶ月ぶり再開一番列車の旅3
 東北地方には未だ徐行区間も残っているらしく、遅延の可能性も予告された上での運転再開でしたが、走ってみれば終着・上野にはほぼ定刻通りの到着でした。
 札幌駅で下りの再開一番列車を出迎えた友人によると、そちらも遅延は僅かに2分との事。
 予想以上に順調な運行状況だったようです。

 空席の目立つ車内はちょっと寂しい様子でしたが、首都圏、南東北と北海道が再び一本の列車で結ばれたのは何とも頼もしい限りです。
 観光需要のみならず、例えば被災地域に向かう人々の足としても、今後大いに役割を果たしてくれる事と期待しています。

 >>(~#4.補足~ に続く)


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)

>>道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した300回~」も公開中!併せて御覧下さい。(PC)



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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 06:38 │北斗星乗車記

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