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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【10.12/3】北斗星(下)●東北新幹線・新青森開業の日

2010年12月08日

【10.12/3】北斗星(下)●東北新幹線・新青森開業の日

乗車367回目●10.12/3発 下り「北斗星」 上野→札幌(B寝台下段)


 北日本の広い範囲で大荒れの空模様。
 特に日本海側を経由する寝台特急「あけぼの」や「トワイライトエクスプレス」、急行「能登」などの夜行列車は軒並み運休となっていましたが、幸い「北斗星」はどうにか定刻通り出発できるようです。
 明日12月4日はいよいよ東北新幹線・新青森開業。
 日付を跨いでこの列車が通過する頃には、八戸~青森間の「並行在来線」も第三セクター・青い森鉄道の路線に生まれ変わっているんですね。
 未明に通過するだけなので何も分からないかも知れませんが、歴史的な節目の日を迎える青森の様子をほんの少しでも感じることが出来ればと密かに期待しています。


 使用期限・12月3日限りで廃止の「札幌・東京フリーきっぷ」ですが、旅行センターで伺ったところ3日発の下り「北斗星」に乗るのであれば札幌到着が4日になってしまってもOKとの事。
 つまり今夜のこの列車が本当に最後の最後の利用チャンス!というわけです。

 所望の禁煙B寝台が取れず、復路は11号車の喫煙B寝台となってしまいましたが、内装がリニューアルされて「Bコンパートメント」と呼ばれるようになった禁煙B寝台の車両に比べると、国鉄時代のB寝台車の面影を色濃く残した11号車の方に乗れたのは今日に限ってはむしろ幸運だったのかも知れません。
 個室不可ながら格安の「札幌・東京フリーきっぷ」が無くなってしまえば、敢えて個室でないB寝台を選んで乗る理由も乏しくなってしまいます。
 もしかしたら最後になるかも知れない「北斗星」のB寝台、ゆっくり味わっておこうと思います。


 混みそう、切符が取りにくそう…との先入観から、金曜日の下り列車は極力避けてきたのですが、確かに今夜は観光客とおぼしきグループや団体さんを中心にかなり賑やかな車内でした。
 とりわけ立派なカメラを持って熱心に写真を撮られている、列車の旅そのものを楽しみに乗られている方々がいつにも増して多かったような気がします。
 復路に新幹線の「初乗り」を目論んでおられるのか、それとも新幹線開業に伴う北海道~北東北の観光キャンペーンや新しいリゾート列車がお目当てなのでしょうか?

 なぜか遅延列車で乗り合わせる事が多いアテンダントさんが乗務されていたので、「今日も遅れそうですねぇ…」などと冗談を言っていたら、郡山のひとつ手前、安積永盛駅で本当に動かなくなってしまいました。
 隣に停まった上り普通列車の乗客が、見慣れない列車に驚いて一斉に注目しています(笑)。


 イタリアンハンバーグセットを食べ終えて、追加で注文したケーキが出てきてもまだ動く気配がありません。
 ちなみに今夜のケーキは…昨日面接を受けた例の「北斗星」繋がりの友人の就職内定祝いです♪(→10.12/1参照

 結局、動き出したのはパブタイムも終わる22時59分頃。
 約1時間ほどの臨時停車でした。


 ほどなく郡山には着きましたが、ここでまた動かなくなってしまいました。
 やはりこの先、相当天気が荒れているようです。
 運転再開までまだしばらく掛かるとのアナウンスを訊いて、急いでホームに降りて機関車の前まで写真を撮りに行ってきました。
 いささか不謹慎ですが、普段見られない光景だけに今後の創作資料としては大収穫です♪


 0時過ぎ、同じく発車を見合わせていた隣のホームの普通列車が運転打ち切り・タクシー代行となり、車内に残っていた乗客も改札に向かって歩きだしました。
 「北斗星」はどうなることかと気を揉みましたが、その後ほどなく0時14分、ようやく運転再開となりました。
 既に定刻より2時間21分の遅延です。


 今夜最後の停車駅、仙台には約2時間半遅れで午前2時の到着。
 それでもホームには列車を待つお客さんの姿がありました。
 お気の毒です…。


 たまたま今夜の上り「北斗星」に乗っていた友人から、「今のところ定時だよ」とメールが届いていました。
 となると、すれ違うのはどのあたりかな?とずっと車窓を気にしていたら、現れたのは3時40分、北上駅通過の少し前でした。


 実は明日締切のイラストが1点。
 この調子だと何時に自宅に戻れるか分かりませんから、やはり車中で仕上げてしまうしかないでしょう。
 誰もいなくなった深夜のロビーでしばし仕事に専念です。


 6時前、八戸を過ぎたあたりで徐々に空が白み始めました。
 ちょうど今日から第三セクター・青い森鉄道に移管された「並行在来線」の区間です。
 それにしても、どうにか外が明るくなり、開業初日の朝の様子を窺える時間帯になってからこの区間に差し掛かるとは…。
 偶然とはいえちょっと不思議な巡り合わせです。

 「北斗星」ではなぜか遅延に巻き込まれる確率が異常に高い私ですが、結果的にはそれが大抵、私にとっては都合の良い、あるいは興味深い展開に繋がってしまうのには何か因縁めいたものを感じてしまいます。
 私が「北斗星の神様」が絶対いると信じてしまう所以です(笑)。


 その後は順調に走り続けていましたが、小湊という小さな駅で臨時停車。
 しばらく経って、強風の為、ふたつ先の浅虫温泉駅まで徐行運転を行うとの車内放送が流れました。
 よく見ると、駅名板も青い森鉄道仕様に早速塗り替えられていました。


 小湊~浅虫温泉間では陸奥湾がすぐ線路際まで迫ってきました。
 なるほど、こういう地形だから徐行を余儀なくされたんですね。
 というか、これも普段はまず見ることのできない車窓風景。
 時間帯といい、今はなき青森行きの寝台特急「ゆうづる」「はくつる」あたりに近い感覚でしょうか?
 国鉄~JRの東北本線が「部分廃止」されたその朝に、そんな昔の列車の旅を疑似体験できたのだと思うと、またしても妙な因縁を感じてしまいます。

 浅虫温泉駅の手前で、今度は機関車不具合とのアナウンスで一旦停車。
 遅延は更に拡大し、青森信号場には7時20分の到着でした。
 新生・青い森鉄道の旅もここで終了です。


 青森信号場を過ぎれば今までと変わらぬ津軽海峡線の旅。
 3時間超の遅延をキープしつつも北海道に向かって順調に走り続けます。
 8時17分頃、ようやく青函トンネルに進入!
 トンネル内の気温と湿度の関係からか、トンネル入口から凄まじい霧が立ち昇っていました。


 青函トンネルを抜けるとすぐ、知内駅を通過する時、上り特急「スーパー白鳥」とすれ違いました。
 昨日までは八戸行きでしたが、今日からは新幹線接続の新青森行き。
 実は「北斗星」以外の本州~北海道連絡はまるで変わってしまったんですよね。
 接続ダイヤとか、乗り換えの具合とか、まだまだ馴染むのには時間が掛かりそうです。


 そろそろ9時。
 モーニングタイムの食堂車に行ってみる事にしました。
 津軽海峡を車窓に眺めながらの朝食というのも、普段は有り得ない珍しい体験です。

 こういう大幅遅延の時の営業時間などは運行状況を見ながらの判断になりますから、現場の乗務員さんもかなり悩まれた事と思います。
 今朝は通常通り6時半頃、まだ青森県内のうちに営業開始。
 終了時刻は決まり次第、車内放送で御案内…との事でした。
 ちなみにワゴンサービスの弁当は函館到着まで積み込む事ができないので、どうしてもそれ以降の販売になってしまいます。


 函館到着は9時45分。
 ここで乗客全員におにぎりとお茶が配られると車掌さんから放送がありました。
 朝食はいま食堂車で頂いているので問題ないのですが、更にこの先、昼食の事まで考えると有難い配慮です。

 函館発車後、「食堂車のオーダーストップは10時30分、営業終了は11時…」と車内放送がありました。
 札幌到着が午後になるのは確実ですが、昼食用の食材は積んでいないはずですから妥当なところでしょう。
 それよりも、大幅遅延で札幌に着いて、それから折り返しの札幌発に乗らなければならないコックさんやアテンダントさんを思うとちょっと気の毒になってしまいます。
 まさか乗客の目のある車中で仮眠…というわけにもいかないでしょうし。

 一瞬の事で駅名板はよく見えませんでしたが、多分、赤井川駅あたりでしょうか?
 今週末から走り始めた「SLはこだてクリスマスファンタジー号」を追い抜きました。
 これもまた今日限定の貴重な光景です♪


 12時10分頃、洞爺到着。
 ここで後続の特急「スーパー北斗7号」に道を譲ります。
 先を急ぐお客様は乗り換えるようにとの案内もありましたが、実際に乗り換えられた方はさほど多くなかったようです。
 既に3時間超の遅延なので、少しばかり急いだところで…という心境でしょうか?
 それとも「北斗星」に乗る事自体が目的なら、遅延はむしろ大歓迎♪…と内心思っておられる方も実は結構多かったのでしょうか?(笑)


 14時40分、実に3時間25分の遅れでようやく札幌到着。
 数十分程度の遅延ならそう珍しくもありませんが、さすがにここまでくると、むしろ清々しい達成感すら感じてしまいます(笑)。
 東北新幹線全通という節目の日に、こうしてまたひとつ忘れられない想い出が増えた事をちょっと嬉しく思っています。


 2時間以上の遅延になると、特急料金が払い戻しになります。
 但し割引きっぷ等では払い戻しにならないものも多いのですが、「札幌・東京フリーきっぷ」では特急料金分として、駅窓口に申し出れば帰りのタクシー代程度の金額が戻ってきます。
 しかし、普段なら「記念にしたいのですが…」と言えば使用済みの切符は持ち帰らせて頂けるのですが、払い戻して頂く時にはその場で回収されてしまうのが規則。
 「本当に良いんですか?」と駅員さんに念を押されてしまいましたが、結局、払い戻しはお断りして切符を頂戴して帰る事にしました。

 何といっても本当に最後の最後の「札幌・東京フリーきっぷ」、お金には換えられない想い出の一枚ですから…。


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)

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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 05:10 │北斗星乗車記

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