【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【10.12/1】北斗星(上)●最後の札幌・東京フリーきっぷ
2010年12月07日
【10.12/1】北斗星(上)●最後の札幌・東京フリーきっぷ
乗車366回目●10.12/1発 上り「北斗星」 札幌→上野(B寝台下段)
個室不可ながら「北斗星」で東京往復+現地乗り放題まで全部含めて29,500円也の「札幌・東京フリーきっぷ」。
私も札幌移住以来、随分有難く利用させて頂いてきたのですが、12月4日の東北新幹線・新青森開業に伴い廃止される事になってしまいました。
その後は一応、代替商品も用意されるようですが、「北斗星」利用の場合の寝台券は別途購入。
またJRから経営分離・第三セクターに移管される「並行在来線」区間の運賃も別払いとなる為、結果的に片道5,000円以上の負担増になってしまいます。
正直、利用者としては痛いところではありますが、各鉄道会社さんの事情を考えれば、むしろ今まで破格の安さで利用させて頂いてきた事に感謝しなければならないのかも知れませんね。
ともかく、普通に寝台料金を払うのであればB個室「ソロ」も個室でないB寝台も同額ですから、今後は満席でもない限りは「ソロ」を選んで乗る事になるでしょう。
この先滅多に乗る機会がなくなるかも知れない、昔ながらのB寝台の乗り心地を今夜は存分に楽しんでおこうと思います。
個室不可ながら「北斗星」で東京往復+現地乗り放題まで全部含めて29,500円也の「札幌・東京フリーきっぷ」。
私も札幌移住以来、随分有難く利用させて頂いてきたのですが、12月4日の東北新幹線・新青森開業に伴い廃止される事になってしまいました。
その後は一応、代替商品も用意されるようですが、「北斗星」利用の場合の寝台券は別途購入。
またJRから経営分離・第三セクターに移管される「並行在来線」区間の運賃も別払いとなる為、結果的に片道5,000円以上の負担増になってしまいます。
正直、利用者としては痛いところではありますが、各鉄道会社さんの事情を考えれば、むしろ今まで破格の安さで利用させて頂いてきた事に感謝しなければならないのかも知れませんね。
ともかく、普通に寝台料金を払うのであればB個室「ソロ」も個室でないB寝台も同額ですから、今後は満席でもない限りは「ソロ」を選んで乗る事になるでしょう。
この先滅多に乗る機会がなくなるかも知れない、昔ながらのB寝台の乗り心地を今夜は存分に楽しんでおこうと思います。
12月上旬の平日の上り列車とあってか、車内は割と閑散としていました。
軽く見た感じでは、私の乗った1号車・禁煙B寝台は乗車率3~4割ほどでしょうか?
私の区画にもまだ他のお客さんは誰も見えていません。
車内販売のアイスクリーム。
「余市りんご」とか「夕張メロン」とか、時期によって色々変わっているようですが、「余市洋なしシャーベット」を頂いたのは多分今回が初めてです。
先日の雪が残る長万部駅のホームに冷たい雨が降っていました。
パブタイムの食堂車。
本当は食後のケーキはファイターズが勝った時だけのお約束なんですが、訳あって今日だけは特別です♪
実は現場の乗務員さんではないのですが、バックヤードで長く「北斗星」のお仕事にも携わっていた知人が…というか知人の部署が、昨日でその職を離れる事になりました。
もうひとつ、「北斗星」の車中で出会ったある友人が明日、ずっと目標にして頑張ってきた新しい就職先の面接に臨むとの報を耳にしました。
少々こじつけの感もありますが、今夜のケーキは下戸の私にとっての祝杯がわり…というわけです(笑)
私が飽きもせず旅を続けているうちに、ふと気がつけは周囲は確かに変わっていくものなんですね。
皆さんがそれぞれ次の活躍の舞台に進まれても、そしていつか「北斗星」という列車がなくなる日が来たとしても、この列車を通じての沢山の御縁はいつまでも大切にしていきたいと改めて感じさせられました。
深夜0時、青森信号場に着く少し前、八戸発青森行きの特急「つがる33号」が隣をかすめていきました。
あの列車も新幹線開業と共に姿を消す運命です。
「北斗星」は深夜~早朝に通過するだけなので、運賃の負担増を除けばさほど実感はないのですが、数日後にはこの地域の鉄道網は劇的な変貌を遂げてしまうのですね。
5時を少し回った頃に仙台到着。
早朝なので車内放送はありませんでしたが、どうやら少々遅れているようです。
いつもは朝6時、福島駅で隣に停まっているはずの阿武隈急行の始発電車が、今日は福島駅のかなり手前ですれ違っていきました。
6時08分、10分ほどの遅延で福島到着。
やはりいつもは「北斗星」の発車後に到着するはずの福島交通の福島行き始発電車が既にホームに停まっていました。
折り返しの飯坂温泉行きは6時12分、奇しくも我らが遅延「北斗星」と同時の発車となりました。
数分遅延を維持したまま順調に走り続け、6時45分頃に郡山到着。
入れ替わるように、赤い電気機関車がJR仙石線の通勤電車を牽いて隣の側線から仙台方面に向かって出発していきました。
車体も台車もピカピカだったので、多分検査上がりだったのでしょう。
郡山にはJRの工場があるので、時々ここにいるはずのない珍しい電車が現れてビックリさせられる事があります。
郡山を過ぎると突然濃霧に覆われました。
霜の降りた冬枯れの田園地帯、趣のある風景です。
遠くの空の色も、いかにも冬の早朝といった雰囲気です。
遅延は若干拡大しつつ、9時25分頃に大宮到着。
同時に隣のホームに前橋からの特急「あかぎ」も入ってきました。
定時の「北斗星」のすぐ後を追ってくるはずの列車ですから、あちらも少々遅れているようです。
「北斗星」がいつもより少々慌しく出発すると、隣の「あかぎ」も同時に動きだしました。
同じ上野行きが2本同時に発車して、この先どうするんだろう…?と思っていたら、ホームを離れたところで「あかぎ」が減速。
高崎線と東北本線が合流する手前で「北斗星」に道を譲って待機してくれていたようです。
王子の飛鳥山、そして鶯谷の線路際…。
東京ではイチョウが鮮やかに色づいていました。
まるで季節を遡るかのような、この時期の上り列車の車窓風景です。
9時49分頃、10分強の遅延で終点上野に到着。
大宮で道を譲られた特急「あかぎ」もすぐに隣のホームにやってきました。
東京はまだまだ暖かく、悩んだ末に羽織ってきたコートが少々重く感じそうです。
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 05:24
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