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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【10.7/13】北斗星(下)●赤い機関車、最後の花道

2010年07月13日

【10.7/13】北斗星(下)●赤い機関車、最後の花道

乗車359回目●10.7/13発 下り「北斗星」 上野→札幌(B寝台下段)


 後で訊けばこの翌日、7月14日発の列車から機関車が最新鋭の「EF510」に置き換えられたとか。
 図らずも在来機「EF81」が牽く最後の下り「北斗星」に乗ることとなりました。
 もっとも「カシオペア」は先月25日発の列車から既に「EF510」に替わっていましたし、「あと数日中には…」との噂は先週あたりから薄々耳に入ってはいたので、もしかしたら?とは思っていたのですが…。
 でも、1日違いで新しい機関車の一番列車ではなく古い機関車のラストランの方に当たったというのも、積年のリピーターとしてはむしろ有難い偶然だったのかな?という気がしています。
 やはり噂が流れていたのか、発車前の上野駅13番線はカメラを手にした方々で大変な賑わいでした。


 上野を出てほどなく尾久の車庫を通過する時、検修庫の中に銀色の機関車が停まっているのが見えました。
 つい最近完成したばかりの「カシオペア」専用の「EF510」です。
 今のところ「カシオペア」も「北斗星」と同じ青い「EF510」が牽いているようですが、準備が整い次第、そう遠くないうちにはあの車両が専らその任に就くことになりそうです。
 言い換えれば青い機関車が牽く「カシオペア」は今しか見れない貴重な記録、ということになりますね。


 車内も結構な賑わいぶり。
 B寝台の上段まで殆ど埋まる程の乗車率でしたが、こちらは「EF81」のラストラン云々というよりも、夏の北海道を楽しまれる団体さんや観光客グループの方々が多かったようです。

 ディナータイムが少々長引いて21時45分頃、いつもより30分ほど遅れてのパブタイム。
 きっと今夜は混みそうだと思ってオープンと同時に席に着いたのはやっぱり正解だったようです。
 ちなみにファイターズが勝った日は食後にケーキセットを追加するのがお約束。
 最近では一部のアテンダントさんもその法則に気付かれているようです(笑)。


 23時30分、仙台駅発車。
 三脚にカメラを据えた大勢のファンの方々がここでも列車を見送っていました。


 深夜2時過ぎ、上り「北斗星」とすれ違い。
 「EF81」同士のすれ違いもこれが最後となりました。


 先頭の1号車に乗っていると、すぐ目の前で奮闘する機関車の唸りや甲高い汽笛がベッドの中でも聴こえてきます。
 新しい機関車に替わったら、聴こえてくる音や揺れ方もきっと変わってくるのでしょうね。


 早朝4時過ぎ、青森信号場に到着。
 「EF81」はいよいよここで御役御免です。
 いつものように淡々と切り離されていく姿を見ているとまだ実感できませんが、この光景もこれが最後なんですね。


 乗車359回目…ということは、当然ながらこの機関車にも359回お世話になってきたことになります。
 開業以来22年余、ずっと「北斗星」と共に旅を続けてきた機関車ともこれでお別れです。
 側線に引き上げていく淋しげな姿に見送られて、旅はまだまだ続きます。


 青函トンネルに入る前にだいぶ明るくなってきました。
 上りのダイヤが少々遅れているのか、いつもは途中のトンネルの中ですれ違う青森行きの急行「はまなす」が高架橋の上ですれ違っていきました。
 明るい時間帯、夜行列車同士のすれ違いというのも今となっては貴重なシーンです。


 目が覚めると函館到着、少し肌寒い位の涼しさでした。
 雲が低く垂れ込めていて駒ケ岳の雄姿は望めそうにありません。
 朝霧の大地を進みます。


 長万部の手前でモーニングタイムの食堂車へ。
 昨晩の混雑ぶりを見て少々覚悟して行ってみると、少々拍子抜けするほどの静かな車内でした。
 それでも洞爺、伊達紋別あたりまでにはかなりテーブルが埋まってきましたから、たまたまお客さんが途切れるタイミングだっただけのようです。

 「只今、左手後方に有珠山と昭和新山が…」と車内放送が流れると、食堂車のお客さんが一斉に振り返りました。
 いかにも観光シーズンならではの車内の雰囲気です。


 札幌に着いた時に気付いたのは、以前とは違って車掌さんが最後尾1号車の乗務員室からドア操作を行っていた事。
 そして先頭まで行ってみると、機関車の鼻先がホーム先端から若干飛び出して停まっていました。
 報道等でご存知の方も多いかと思いますが、所定の位置より手前に停まり過ぎて1号車デッキがホームにかからない状態でドアを開けてしまったという、つい先月のいささか不名誉なアクシデントを受けての対策でしょうか?

 本州側での新型機関車導入に至った経緯も老朽化した在来機「EF81」の故障があまりにも多いからと訊きましたし、北海道側でも客車のリニューアル工事の噂が囁かれている様子。
 ともかくソフト、ハードともに地道な改善が施されつつあるのは嬉しくも頼もしい限りです。
 ますます安全・快適な「北斗星」の旅をこれからも提供して下さるよう、期待を込めて応援し続けたいと思っています。


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)

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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 19:03 │北斗星乗車記

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