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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【09.1/2】カシオペア(下)●「カシオペア」初体験!

2009年01月06日

【09.1/2】カシオペア(下)●「カシオペア」初体験!

番外編●09.1/2発 下り「カシオペア」 一ノ関→札幌(A個室カシオペアツイン)


 「北斗星」には323回、でも「カシオペア」にはまだ一度も乗ったことが無いというのも考えてみれば不思議な話。
 このまま一生乗らずに終えるのも面白いかな?とも思いましたが、たまたま青森・八戸に帰省する機会があったので、試しに一度乗ってみる事にしました。
 勿論、一ノ関・盛岡に停まる「北斗星1号」が無くなってしまった現在となっては、岩手・青森方面から札幌に戻るにはこの列車が最も便利、という現実的な理由もあります。
 果たして「北斗星」リピーターが初めて触れた「カシオペア」の印象は…?
 少し多めの写真と共にご紹介したいと思います。


 何はともあれまずは食堂車。
 パブタイムメニューは「北斗星」と同じようです。
 同じと言えば、乗務されているアテンダントさんもいつも「北斗星」でお世話になっている方々ばかり。
 「カシオペアにも乗られるんですね~!」と驚かれてしまいました。

 伺えば「カシオペア」では全ての個室にドリンクのルームサービスがあるので、「北斗星」よりもかなり大人数で乗務されているとか。
 また、食堂車だけでなく、編成の反対側にあるラウンジカーにもベースがあるそうですから後で覘いてみるとしましょう。


 ケーキセット、700円也。
 盛り付けも「北斗星」と同じですが、食器は「カシオペア」のロゴ入りの特製品です。


 2階が客席、1階は通路と業務用室。
 シンプルで清潔、そして包まれるような閉塞感…「落ち着き」と言った方が良いのでしょうか?そんな感じのデザインです。
 真下にあたる1階通路の天井高さを確保する為、左側の2人席の床が一段高くなっているのがちょっと不思議な感じです。


 ラウンジカーは先頭12号車。
 3号車の食堂車から歩くと随分遠く感じますが、この空間を楽しみたいお客さんなら不満を抱かれる事は無いでしょう。
 デッキの仕切扉が全て自動ドアなので、列車内の移動が「北斗星」より幾分楽なのは確かです。
 床下のエンジンの音と振動は少々気になりますが、暗めの照明が夜汽車らしくてなかなかの雰囲気です。


 展望式のラウンジカーのすぐ前では屈強な電気機関車が奮闘中!
 パンタグラフがこんなに激しくスパークするものだとは思いませんでした。
 夜汽車を描く時にはぜひこの閃光も表現しなければ…。


 A個室カシオペアツイン。
 この列車ではスタンダードな客室です。
 室内にシャワーはありませんが、シャワー室からシャワーを取り除いたような小部屋(?)に折り畳み式のトイレと洗面台がついています。


 昼間、というか就寝前は向かい合わせのソファー。


 座面を引き出し背もたれを倒すとベッドに変身!
 2台のベッドのうち1つはレール方向、もう1つは枕木方向…L字型に枕を突き合わせて寝る格好になります。
 限られたスペースにベッド2台とトイレ&洗面室を組み込む為の苦肉のレイアウトですが、個人的には若干の違和感は拭えません。

 食堂車といい寝台車といい、まさに寸分の隙もない緻密な設計には只々感心するばかりですが、一方でその緻密さ故、例えばバッグの置き場所からジャケットの掛け方、靴の脱ぎ方まで厳格に定められてしまう(大袈裟でなく、靴の脱ぎ場所を間違えると洗面室のドアが開かなくなったりする)、そんなところに若干の窮屈さを感じてしまう方もおられるかも知れません。
 決してどちらが良い悪いではなく、このあたりの受け止め方が「北斗星」と「カシオペア」、人それぞれの好みの分かれ目なのかな?という気がします。


 「北斗星」が入らなくなって随分経ちますが、「カシオペア」は今でもこの駅に停車しています。
 深夜1時45分頃、青森駅到着。
 乗客の乗り降りはありませんが、ここで機関車交換、進行方向を変えて青函トンネルへと向かいます。

 新幹線工事の作業時間確保の為…との理由で昨年3月、「北斗星1号」は廃止、「カシオペア」は青森から先の時刻が繰り下げられ、旧「北斗星1号」に近いダイヤに変更となりました。
 つまりこの先、想い出の「北斗星1号」の旅の再現、ということになりそうですね。


 そうそう、函館ってまだまだ夜明け前だったんだよなぁ!…と、長年染み付いた「北斗星1号」の時間感覚が甦ってきました。
 5時1分、函館到着。
 こんな時間なのに降りられるお客さんも結構多いようです。


 五稜郭でを通過する時、ふと見ると「トワイライトエクスプレス」が停まっていました。
 あちらは函館には入らず、ここで機関車交換です。


 5時52分、森到着。
 始発列車になるのでしょうか?人気の無い駅構内で明かりを点したディーゼルカーが数台、エンジンを唸らせていました。
 これも「北斗星1号」の頃から変わらぬ懐かしい光景です。


 「北斗星より混みますから早めに来たほうが良いですよ!」と勧められ、営業開始の6時半より15分ほど早く行って並びました。
 案の定、オープン前には10人以上の列になり、私達が席につくと程なく満席になってしまったようです。
 朝食メニューはやはり「北斗星」と同じですが、「北斗星」と違ってドリンク単品の設定はないそうです。


 伊達紋別あたりでようやく陽が昇り始めました。


 まもなく東室蘭。
 海沿いの工業地帯、いつも貨物船の姿が見えるところです。


 激しくスパークを散らしていた電気機関車に代わって、道内では黒煙を噴き上げるディーゼル機関車が先頭です。
 上り列車ではこのラウンジカーが最後尾、機関車に遮られることなく存分に眺めが楽しめるはずですが、逆にこうして機関車の奮闘ぶりを間近に眺められるのもこの列車ならではの貴重な体験と言えそうです。

 ラウンジカー入口付近には販売コーナーがあって、テイクアウト用のコーヒーなどはここで買うことができます。
 また、乗客全員に配られる「モーニングドリンクチケット」を使って、1杯ずつ無料サービスを受けることもできます。
 食堂車はお食事専用、ドリンクはラウンジカーか各々個室で…と明確に区分けされているようです。


 何となく、朝がちょっと慌しいなと感じてしまうのは、札幌着11時15分の現行「北斗星」に慣れてしまったからでしょうか?
 9時32分、札幌到着…軽い眠気と清々しい朝の空気感はやっぱりあの頃の「北斗星1号」と一緒でした。

 本音を言えば10年前、「北斗星」の減便と引き換えにデビューした「カシオペア」にささやかな敵愾心を抱いた事も、「北斗星」とはあまりにも対照的な銀色の車体はどうも馴染めないなと思った事もありました。
 でも、「カシオペア」は「北斗星」ではないけれど、ある意味やっぱり「北斗星」の一部なんだなと、一度乗ってみて何となく、自分なりに納得できたのが今回の旅の大きな収穫だったかも知れません。
 いつもの駅、いつもの風景、いつもの乗務員さん達と…勝手の判らぬ初めての寝台車。
 終わってみれば「北斗星」のスピンオフを見ていたような、ちょっと不思議で愉快な旅でした。

【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)




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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 16:17 │北斗星乗車記

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