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【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【08.8/4】北斗星(上)●一期一会、最後の乗務

2008年08月04日

【08.8/4】北斗星(上)●一期一会、最後の乗務

312回目●08.8/4発 上り「北斗星」 札幌→上野(B寝台下段)

 20年前、開業当初から乗り続けてこられたというベテランのコックさんはこの便が最後の「北斗星」乗務とか。
 厨房の奥におられるコックさんとは直接お目にかかる機会はそう多くなかったものの、きっと私も数え切れない位お世話になってきたはずです。
 偶然ながら最後の便に乗り合わせて、一言御礼を申し上げる機会が得られたのは幸いでした。
 勿論、乗務員さんと一介の乗客では立場は違いますが、乗り続けた年数でいえば私も車中ではそろそろ古株。
 それだけに、今までこの汽車に携わられた沢山の方々の想い出をしっかり伝えていかねばと感じている次第です。



 1往復運行になって初めての夏休みシーズン。
 とにかく切符が全く取れず随分苦労させられましたが、それでも直前になってキャンセルが出てB寝台・禁煙下段が往復とも取れたのはラッキーでした。
 案の定、車内もいつも以上の賑わい様。見たところ圧倒的に親子連れの方が多いようで、乗ったらまずは車内探検!カメラ片手に右往左往される姿が至るところにありました。
 食堂車もシャワーカードを求める方々で出発早々長蛇の列!これほどの混雑も久しく見ていない気がします。


 寝台のカーテンを開いて覘いた夕暮れの空と海。
 パステルで描いたような柔らかな色彩が印象的でした。
 もうすぐ伊達紋別です。


 1号車のB寝台は「Bコンパート」と呼ばれる簡易個室タイプ。
 1区画を4人グループで使う時に限って仕切扉を閉めて個室にもできる仕組みです。
 もっとも普段は扉を閉めた区画はそれほど多くは見られないものですが、さすがに夏休みシーズンとあって今日は半分近くの扉が閉じていたようです。
 確かに家族連れや仲間と一緒なら、1人用・2人用の個室よりも、向かい合わせの2段ベッドの方が話も弾んで楽しそうですね。
 いつも一人旅の私にはあまり関係のない事ですが…。


 シャワーが故障!?
 いつものように食堂車で買ったシャワーカードを入口のカードリーダーに挿し込んだところ無反応。
 入れたカードも戻ってこなくなってしまいました。
 慌てて今脱いだばかりの服を着直して食堂車へ。
 アテンダントさんに事情を話して見て頂いたのですがすぐには原因は分からず、車掌さんから借りてきたマスターキーでカードリーダーの蓋を開けると、中から2枚のカードが重なって出てきました。
 どうやら先客の使用済みカードが詰まっていたようです。こういう事もあるんですね~。

 教訓…「シャワー営業中です」のランプが点いていなかったら、まずは車掌さんかアテンダントさんに連絡すること。
 またひとつ勉強になりました。


 パブタイムの食堂車。
 カメラを持ったお客さんを見るや男性のアテンダントさんが「シャッター押しましょうか?」と各テーブルを回り始めました。
 お決まりのハイチーズではなく「良い顔、良い顔、エヘヘヘヘ~♪」と、独特のフレーズでカメラを構えるアテンダントさんにお客さんも大喜び。
 いかにも夏休みらしい気の利いたサービスです。


 たまたまでしょうが御飯がスマイルでした(^_^)


 7/24の岩手北部地震による徐行運転が続いているとかで、朝起きてみると30分ほどの遅れとなっていました。 

 朝のロビーで一人旅の高校生の方から声を掛けて頂きました。
 今年の3/14、「北斗星」乗車300回を紹介して頂いた新聞記事を御覧になったそうです。
 アルバイトで旅費を貯めて初めての「北斗星」、乗車前から随分楽しみにされていたようです。
 振り返れば私が初めて乗ったのも彼の年齢に近い頃で、その後の恐らく百数十回にも及んだ北海道通いも、イラストレーターへの転身も、意を決しての札幌移住も元を辿れば全てあの最初の旅から繋がっていたのだと思えば、若い彼にもこの旅を通じて、未来に繋がる貴重な想い出を沢山持ち帰って欲しいと願わずにはいられません。


 7時頃、食堂車に行ってみると既に20人待ち!
 8時のオーダーストップまでに案内できるか分からないとの事でしたが、幸い40分ほど待ったところで席が空き、高校生の彼と一緒にテーブルに着くことができました。
 奇しくも今日のアテンダントさんは新聞記事の3/14にもご一緒させて頂いた方でした。
 お仕事の手が空いたところで少しだけお喋りさせて頂くことができましたが、束の間の出会いを通じて列車で働く人たちの温かさ、人間味を彼にも感じてもらえたら嬉しい事です。

 途中、西那須野駅で時間調整の臨時停車。
 ホームに並ぶ通勤通学客に覗き込まれながらの食事は何とも微妙な雰囲気です(汗)。


 10時14分、33分遅れで上野着。遅れの影響でいつもと違う15番線ホームへの到着です。
 最後の「北斗星」乗務を終えて引き揚げていくコックさんを見送りながら、改めて20年という歳月の大きさ、「北斗星」と過ごした時間の重さを私自身も噛み締める思いでした。

 この汽車と、汽車で働く人たちと、この先いつまで一緒に旅を続けられるのでしょうか…?


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)



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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 17:12 │北斗星乗車記

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