【北斗星乗車記★彡】リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記 › 北斗星乗車記 › 【08.7/3】北斗星(下)●帰路もまた厳戒態勢
2008年07月03日
【08.7/3】北斗星(下)●帰路もまた厳戒態勢
309回目●08.7/3発 下り「北斗星」 上野→札幌(B寝台下段)
ホームの端で荷物を積んだ台車が入線を待っていました。
夜行列車で速達荷物を運んでくれる「ブルートレイン便」。
昔は全国各地で当たり前のように見られた光景ですが、今では「北斗星」の他、同じく上野発の「あけぼの」だけに残る貴重なサービスです。
こんなところにも決して只のリゾート列車ではない、輸送の使命を担って走り続ける「北斗星」の姿が垣間見えるようで頼もしく映ります。
往路同様、北海道洞爺湖サミットを控え厳戒態勢の「北斗星」。少しばかり緊張感の漂う道中になりそうです。
ホームの端で荷物を積んだ台車が入線を待っていました。
夜行列車で速達荷物を運んでくれる「ブルートレイン便」。
昔は全国各地で当たり前のように見られた光景ですが、今では「北斗星」の他、同じく上野発の「あけぼの」だけに残る貴重なサービスです。
こんなところにも決して只のリゾート列車ではない、輸送の使命を担って走り続ける「北斗星」の姿が垣間見えるようで頼もしく映ります。
往路同様、北海道洞爺湖サミットを控え厳戒態勢の「北斗星」。少しばかり緊張感の漂う道中になりそうです。
今夜の寝台は全て売切れ。
ロビーカーは発車前から満員。
平日とはいえ、いよいよ夏のシーズンを迎えて車内は結構な混雑ぶりです。
発車してまもなく食堂車にシャワーカードを買いに行きましたが今夜の分は既に残り数枚、それも大宮を過ぎる頃には売り切れてしまったようです。
パブタイムもオープン早々満席になってしまったようですが、少し遅らせて22時過ぎに行くとちょうど1席空いてすぐに座ることができました。
往路でもそんな感じだったと思います。
最近、読みが当たるのでちょっと得意になってます(笑)。
とにかく先のダイヤ改正・減便以降、色々な意味で賑わいを増しつつある「北斗星」の旅。
自分なりの利用術を早く会得したほうが良さそうですね。
確か往路の車両には無かったと思いますが、今日の食堂車の壁には時計が掛かっていました。
食事中も下車駅を気にしなければならないからか、それとも単に全車両に付ける予算が無かったのか、国鉄時代から食堂車にだけは決まって時計が設けられていたようです。
こういうささやかな伝統が今も残っていると何となく嬉しくなります。
そういえば入口扉のスリガラスの感じも微妙に違っているようです。
いつも扉を開ける時、向こう側に人がいるのか分かりにくくて神経を遣うところだったのですが、今日の車両は目隠し感を保ちつつも向こう側がちゃんと見える程度になっていて、実にバランスよく造られているなぁ~と少し感心してしまいました。
3月までは赤いテーブルランプの食堂車を繋いだ列車ばかり好んで利用していたので、実はこのタイプの食堂車にはあまり馴染みが無かったのですが、よく観察するとまだまだ色々発見がありそうですね。
ついでにもうひとつ。
今夜のパブタイムのテーブルには灰皿は置かれていませんでした(→08.7/1参照)。
最初から並べておくか、お客さんに求められた時に出すかはその日の乗務員さんの流儀だったようです。
「北斗星1号」の面影発見!?
使い終わったシャワーカードをしげしげと眺めると、列車名の下に手書きで「1レ」と書き添えてありました(→08.4/19参照)。
おやおや、アテンダントさんがつい習慣で書いてしまったのかな?…と思って往路のカードも改めて見てみると、こちらには「2」と書かれていました。
実は列車名としての「北斗星1号、2号…」は消滅してしまいましたが、JRの運行管理に用いられる列車番号としては、今でも下り「1列車」、上り「2列車」…だからこの便は「北斗星1号」ではありませんが、「1列車」と呼ぶのは正しいわけです。
そういえば私も乗務員さんとお話しする時、「下り」「上り」じゃなくて「1列車」「2列車」と言って自然に流れていた気がします。
どうでもいいようなお話ですが、永年の北斗星フリークとしては「1列車」と聞くとやっぱりホッとするものです。
やはり早朝、青森の蟹田から制服警官の方々が乗り込まれました。
人数から察するに、上り「北斗星」で着いた後、そのまま下りで函館まで折り返すことになっているようです。
蟹田で交代された函館車掌所の車掌さん、確か随分前に「北斗星」の車中でご一緒させて頂いた方でした。
「北斗星」「カシオペア」専属のコックさん、アテンダントさんとは異なり、他の色々な列車にも乗務される車掌さんとは毎月乗り続けてもなかなかまたお目に掛かれるものではないのですが、それだけに、恐らく数年ぶり?の再会が本当に嬉しく感じられるものです。
いささか手前味噌ながら、こういう時「絵のお客さん」とすぐに思い出して頂けるのも、この稼業のささやかな役得ではあります。
朝の津軽海峡は海霧で真っ白。
函館駅でホームに降りてみるといつもより強烈な潮の香りが漂っていました。
モーニングタイム。
やはり6時半のオープンからしばらくはロビーで数組並ぶほどの混雑でしたが、長万部あたりで出掛けたらタイミングよく4人席がひとつ空いていました。
その後はそこそこ賑わいながらも満席にはならなかったようですから、やっぱり少し遅めに行ったほうが良さそうです。
最近はいつも和食でしたが、今日は久々に洋食を頂きました。
温かなスープの甘みに旅の疲れも癒されます。
サミット間際の洞爺駅。
駅構内は至って静かな印象でしたが、周辺では「西部警察」よろしく警察車両が大挙集合していました。
南千歳に着く直前、新千歳空港に降りる旅客機が轟音と共に「北斗星」の真上をかすめていきました。
この列車に乗るたびに、いつも決まってここで旅客機が通過するような気がします。
たまたまそういうダイヤなんでしょうか?
駅のまわり、というより空港のまわりは見る限りでは洞爺以上に厳しい警戒ぶり。
確かに洞爺のサミット会場は駅からかなり離れているのに比べて、こちらではVIPの専用機がすぐ目と鼻の先に降りるわけですから…。
南千歳からは私服(スーツ)に腕章のJR社員さんも乗り込んで車内巡回が始まりました。
このあたりも往路と同様です。
今年の3/13、北斗星20周年記念日の「2号」でもご一緒させて頂いた今日のアテンダントさん。
伺えば今月限りで乗務を降りられるそうです。
せっかくお知り合いになれた方の引退はいつも淋しいものですが、もう一度車中でご挨拶できたのは幸いだったかも知れません。
数え切れない程の乗務員さん達が想い出を重ねながら受け継いできた「北斗星」。
絵描きとしてそんな想いも含めてしっかり伝えていかねばと思っています。。
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 19:03
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