【10.4/6】北斗星(上)●春探しの旅

イラストレーター鈴木周作

2010年04月13日 05:49

乗車351回目●10.4/6発 上り「北斗星」 札幌→上野(B寝台下段)


 社台~白老間の牧場の真ん中で突然の急停車!
 慌てて窓の外を覗き込むと、「只今、線路内でシカを発見した為…」とすかさず車内放送が流れました。
 幸い接触は避けられたようで数分ほどで運転再開。
 すると今度は「急停車でお怪我をされたお客様はいらっしゃいませんでしょうか?」と、すぐに車掌さんが車内巡回に来られました。
 非常時の処置として当然の事…なのかも知れませんが、迅速かつスマートな今日の車掌さんの対応が実に頼もしく感じられました。
 今夜の北海道は冷たい雨模様。
 本州の車窓に春の風景を見つけてくるのが今回の旅のテーマです。

 シカ騒動の遅延は2~3分程度でしょうか?
 雨足は徐々に強まってきたようです。


 今回もシャワーカードは「カシオペア」のものでした。


 春休み明けの平日とあって車内は比較的空いていたようです。
 テーブルの準備の様子から窺うと、今夜のディナータイムは1回目18:00~の和食が2組のみ。
 2回目19:40~の予約は入っていなかったようで、その分パブタイムが早めのオープンとなりました。
 このような静かな雰囲気の食堂車もちょっと久々です。


 0時過ぎ、青森信号場での機関車交換。
 先月のダイヤ改正の関係か、それともたまたま今日だけの事なのか、入れ替え中の車両の動きがいつもと少々異なっていたようです。
 いつもは切り離されるとすぐに隣の線路を列車後方に向かって回送されていくはずの青函トンネル専用の電気機関車が、なぜか今日は列車前方の留置線に停められたままになっていました。


 仙台あたりで目が覚めました。
 有名な宮城・船岡の「一目千本桜」、花が咲くのはもう少し先のようです。


 モーニングタイムも空いていました。
 たまにはこういうのんびりとした雰囲気も悪くはありません。
 でも「北斗星」ファンとしては少々賑やかな位のほうが心強くも感じるのですが…。


 先月乗った時はなぜか気付かなかったのですが、宇都宮駅の到着ホームも変わっていました。
 (…あ、先月は1時間以上の遅延だったからホームも違っていたのかも?)
 ちょうど隣のホームには満員の通勤電車が到着です。


 東京に近付くにつれて車窓に満開の桜が目立ってきました。
 あいにくの空模様ですが、やっぱり桜が見えると嬉しいものです。


 菜の花も満開です♪
 今まで描いてきた「北斗星」の絵は圧倒的に冬景色が多いのですが、今度はこういう春らしい風景もぜひ描いてみたいと思っています。
 東京にいるうちに少し取材しておきましょうか…?


 私にしては珍しく(笑)…定刻通りに上野到着。
 もしかしたらそろそろ新型機関車が…?と乗るたびに気にしているのですが、今日のところはまだ在来型の機関車でした。

 そういえば今回、新人さんとおぼしきアテンダントさんが乗務されていたようです。
 直接お話を伺う機会は無かったのですが、ずっと先輩が後ろについてワゴンサービスに回られていたので多分そうでしょう。
 リピーターとして、新しい乗務員さんが頑張っておられる姿は、新しい機関車以上に頼もしく、また嬉しくも感じるものです。
 特殊な仕事ゆえの御苦労もあるかと思いますが、これからも元気で良いお仕事を続けて頂きたいなと、心の中で祈りながら上野駅を後にしました。


【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(Mobile)
【北斗星の絵】イラストレーター鈴木周作公式サイト(PC)

>>道新ブログ「北の駅の待合室 ~北斗星と旅した300回~」も公開中!併せて御覧下さい。(PC)


関連記事