【09.5/13】北斗星(下)●よく見れば微妙な違い

イラストレーター鈴木周作

2009年05月13日 19:03

331回目●09.5/13発 下り「北斗星」 上野→札幌(B寝台下段)


 復路の食堂車もテーブルランプが変わっていました。
 予備車も含めて4両(だったかな?)のうち少なくとも2両、あるいは既に全車交換されているでしょうか?
 それより今になって気付いたのですが、往路の車両とはカーテンの色が異なるようです。
 他にも壁の掛時計の有無や入口の扉のガラスの模様など、よく見ると1両1両、微妙な個性があるようで…そのあたりもきちんと調べてみるのも面白そうですね。


 設置されたばかりのようで、メーカー(?)のシールが残ったままでした。


 朝の青森は小雨模様、でもだいぶ明るくなってきました。


 青函トンネルの手前で雲が途切れて朝陽が覗き、トンネルを抜ける頃にはすっかり陽も高くなっていました。
 早朝6時、いつもならまだまだ夢の中ですが、眠ったまま通り過ぎるにはあまりに惜しい風景です。


 函館駅で隣の線路に停まっていた黄色い貨車。
 青函トンネルの新幹線工事用のレール運搬車です。
 ある意味「北斗星」にとっては招かれざる客、ではありますが、実は私の大先輩が車両メーカーでこの貨車に携わられたと訊いていたので、間近で見るとやっぱり興味津々です。


 特急が特急に抜かれるのも不思議な気がしますが、今のご時世、寝台列車の足の遅さを考えれば止むを得ない事でしょう。
 ところが落部駅で我らが「北斗星」を追い抜くはずの「スーパー北斗」がなかなか現れず。
 結局ここで10分ほどの遅れとなってしまいました。


 ちょうど落部に停まっている時、ロビーで近くに座っていたアメリカ人の男性から声を掛けて頂きました。
 誇れるだけの語学力も無いくせに、こういう状況になると面白がって異文化交流を楽しんでしまうのは毎度の癖。
 「北斗星」と「カシオペア」の魅力の違いから、車窓風景や札幌の観光案内…等々。
 結局洞爺あたりまで、カタコト英語で1時間ほど話し込んでしまったでしょうか?

 彼が「シャワーを使ってみたい」と言うので、シャワーカードの買い方からシャワールームの使い方、別売りのタオル・シャンプーの事までひと通り説明して食堂車に連れて行くと、今しがた苦労して説明した内容が全て書かれた英文の案内を即座に手渡されました。
 さすが、こういうものも用意してあったんですね~!


 途中、雨が降ったり落ち着かない空模様でしたが、登別を過ぎる頃にはだいぶ良い天気になってきました。


 何度かお世話になったアテンダントさんの最終乗務に乗り合わせられたのが今回の旅の何よりの想い出。
 傍から見ていてもやっぱり感慨深いものがありますね。
 長い間、本当にお疲れ様でした!


 私が乗り合わせた何人かの方を思い出してみても、最終乗務の便はなぜか遅れる事が多かった気がします。
 今日も約10分ほどの遅れでの札幌到着。
 この日を讃えるような素晴らしい青空が実に印象的でした。

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