【08.4/20】北斗星(下)●ひたすら待つのみ

イラストレーター鈴木周作

2008年04月20日 23:30

302回目●08.4/20発 下り「北斗星」 仙台→札幌(B寝台下段)

 駆け足で用事を済ませての夜行日帰り。
 復路の「北斗星」は元の「3号」のダイヤです。
 それにしても仙台発車23時30分、さすがに少々退屈でした。
 盛岡だったら駅前に良い冷麺&焼肉店があったのですが…仙台でも良いお店を探しておかないといけませんね。
 駅ビルの土産店をひと通り覘いて、牛タン定食を頂いて、閉店時刻で喫茶店を追われて、それからホームのベンチで待つこと小1時間。
 定刻より3分遅れで汽車の明かりが見えてきた時はさすがにホッとしました。

 1号車、禁煙B寝台のデッキでささやかな変化を発見!
 今までは本州内の機関車のヘッドマークは前方1枚のみだったはずですが、見れば今回は機関車の前後に1枚ずつ、つまり客車と繋がっている側にも取り付けられていました。
 このヘッドマークは取り外し式で、その都度機関車のフックに掛けてボルトで固定する仕組みです。
 確かに最初から両側に付けておけば青森で折り返す時に付け替える手間が省けるわけですが、今になってこうしたのは減便でマークが1組余ったから…というのが真相でしょうか?


 夜行連泊で相当寝不足のはずですが、なぜか一睡もできませんでした。
 旧「1号」では噴火湾の朝陽が楽しみでしたが、これからは津軽海峡の朝陽が車窓の友になりそうです。


 函館で降りるには丁度良い時間帯ですが、札幌はまだまだ遥か彼方です。


 旧「1号」では夏場以外は真っ暗で…というか、いつも寝ているうちに通り過ぎてしまうポイントでした。
 大沼国定公園通過中。
 今日は駒ケ岳がよく見えてちょっと得した気分です。


 食堂車のモーニングタイム。
 昨晩と同じアテンダントさんがおられました。
 朝食メニューは今まで通り。
 結構なボリュームです。

 7時40分過ぎ、八雲の手前の落部駅で後続の特急列車の通過待ち。
 我らが「北斗星」よりも遅れて函館を出るのに札幌には1時間も早く着いてしまいます。
 特急とはいえ寝台列車の足の遅さを露呈するようですが、でもその分長く楽しめるんだから有難い事…と思ってしまうのは私だけでしょうか?


 実は前回、最後の「北斗星1号」の車中で描き始めたスケッチ1枚。
 できれば今回、札幌に着くまでに完成させてしまいたかったのですが、残念ながら間に合いそうにありません。
 仕事の状況からしてしばらくこの状態で寝かせる事になりそうです。
 なまじ絵を生業にしてしまうと、好きなもの、描きたいものばかり描くわけにもいかないというジレンマ。
 でも焦らず気長に、少しずつでも「北斗星」の姿を作品に留めていけたらと思っています。


 11時15分、札幌到着。
 ともかく「北斗星」の健在ぶりに触れられてちょっと安心できました。
 ぜひまた近いうちに…。

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